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犬と猿
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「腹減った!!」


お昼
売店でおにぎり買って意気揚々と教室に戻れば、机をくっつけて楽しそうに話をしている羽鳥と



「猿ッ!テメェ何で!」

「ぁあ?いいだろーが」

「イヌイお帰り!早くご飯食べよー」



いくねーよ!!
と、猿倉に言いたい所だけど
羽鳥が可愛く呼ぶのと
こんな奴のせいで、せっかくの昼を邪魔されたくない

そんなライバル心むきだしで、羽鳥の隣に座った

と、机を見れば
ゴチャといっぱいお菓子が散乱しているに気が付く


「すげっ!これ羽鳥の?」


チョコからスナック菓子
コンビニスイーツとたくさん‥‥
そしてなんと言っても


「うわわっ!これ新発売じゃん!
CMのやつ!俺、食べたかったやつだ!」

「イヌイ良かったね」



そのほとんどが、今食べたいと思っていたお菓子で、テンションが上がる


「羽鳥食べていい?」



聞きながらも我慢出来なくてその中の一つ、エクレアの袋を開ける
口に頬張ろうとした瞬間


「それ全部、シシクラがくれたんだ」

「ぬぐッ!?なっ!マジか?」

「なんか言いたそうだな犬井?」



コイツが!?
お菓子を好んで食べるように見えない


あんまりにもビックリして食べる寸前で止るほど

有り得ねーー
そんな顔を猿倉に向けた


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あきゅろす。
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