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犬と猿
3
「痛だッ!ッのバカ犬なにすんだッ!」

「テメェが柴犬っとか言うからじゃねーか!」

「どっから見ても柴犬だろーが!
無害極まりない顔してやがると思い気や、次の瞬間には敵意剥き出しで追っ掛けて来る所なんかソックリだろ!
ってか、テメェはすぐ噛む野良だな!この駄目犬井が!」

「な、にィイイイッ!!」



もうプッチンッした!
人を犬呼ばわりした上に、駄目犬井だとォオ?

こーゆう輩には、一回痛い目に見せないと分からねーんだ!
だから



「成敗してやる猿ッ!」



猿の学ランを掴み、逃げれなくしての蹴り攻撃を


「だりゃッ!」


太腿目掛けお見舞いしてやった



「痛ッこ‥の、犬ッ!」

「痛で!頭掴むな猿ッ!せっかく決まってる髪形グチャグチャにしやがって!」

「うっせッ!この方が似合ってるんじゃねーの?」


腹立つッ!!


『あまた始まった』
『よくやるな』


ガヤガヤとする教室内
俺達の取っ組み合いを笑って見てるクラスメート達の中


「柴犬かぁ!うんうん!そう言われるとイヌイって、っぽい!」



無邪気な声が耳に届いた



「へッ!?」

「柴犬って可愛いしオレ、あのシッポがクリンッてなってるとこ好き!」

可愛いって言っている本人が可愛い
つーか、柴犬イコール俺って事だと‥‥っ!!!

羽鳥は俺にラブっ!?



「だ、よなッ!柴犬イイよな、羽鳥!
俺もイヌ大っ好きでさそん中でも1番、柴犬好きだもん!
そっかそっか!羽鳥も柴犬が好きなんだ!あはは」

「で?」


ん?
なんか今、耳障りな声が聞こえたような‥‥
そう思って見上げると


「あ‥‥」

「何が柴犬が好きだって?
よくも蹴り入れてくれたなバカ犬!俺が躾てやるッ!」

「し、躾ェあ、痛だ!?ッの野郎!
躾てみれるもんなら、してみやがれッ!」



その後教室に入って来た先生に頭叩かれてと

コイツの近くに居るとやっぱりロクな事にならねぇッ!


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