幼恋..tiara* ページ:3 そのままあたしは 真っ暗で淋しい扉の向こうへ 足を踏み入れた。 気付いた時にはもう遅くて まったく別の世界へ 来てしまっていた 『ここ、何処 これからどうしよう』 『こわいよ…』 ドンっ 行くあてもなく ふらふら歩いていると 何かにぶっかった 『きゃ、 ごめんなさい!!』 「ん? なんだァ、お前。」 鋭い瞳孔があたしを 見下ろした 『ひィッ ごめんなさいごめんなさい』 なんて恐そうな人なんだろう… とりあえずここは逃げなきゃ! あたしの中の何かが そう反応した。 走ろうとしても 恐怖と不安で 足が思うように動かないよ゛ もつれる足をどうにか動かして 逃げる体勢に入った瞬間、 *back#next |