text onepiece 短編 航海士は幸せを望む 「麗しのナミさぁああん、貴方の事を想って作ったラヴスウィーツです。」 くるくると回るようにやってきたサンジが差し出したのはハート型をした茶色のケーキで、その上にはご丁寧にハート型に切られたイチゴ、横にはひんやりと冷気を出すホイップクリームが添えられていた。 まだほんのりと温かそうなケーキからはふんわりとチョコレートの甘い香りが漂ってきて、明らかに手の混んでいるそれをありがとうとナミが素直に受け取ればサンジは再び宙をかけるかのような動きでロビンの元へとかけていった。 見えないはずのハートマークを飛び散らすサンジの態度をナミはじっと見つめて、それから自分の後ろの壁に寄りかかるように眠る緑色の髪の男、ゾロを見た。 ピクリとも表情を動かさずに瞳を閉じ続けるゾロは一見眠っているようにしか見えない。 けれど、彼が眠っていないことをナミは知っていた。 ついさっき、大きい波にうたれそうになったナミの腕を引いて助けたのはゾロなのだから。 サンジから手渡された皿とフォークを持ちその横に座り込めば、ゾロは薄く瞳を開いた。 ハート型のチョコレートケーキにフォークを立てればとろりとチョコレートソースが溢れ出る。 途端に溢れるチョコレートの香りにゾロは嫌そうな顔をした。 気にせずケーキを口に運べば程よい苦味も含まれた濃厚なチョコレートの甘みが口に広がる。 ついでにホイップクリームを一口食べれば柔らかい味わいになる。 うん、美味しい。 ペロリとフォークを舐めてゾロを見れば“早く要件を言え”と目で訴えられる。 「あれ、いいの?」 ハートマークを撒き散らしてロビンの周りを動き回るサンジをナミが指差せば、ゾロは興味なさげに一瞥した。 すぐにナミに視線を戻す。 しかし、その視線がほんの一瞬だけ地面に落ちたことにナミは気付いた。 「別に」 「喧嘩したの?」 「してねぇ」 再び目を閉じようとするゾロの体を揺さぶれば、ゾロは面倒そうにナミを見上げた。 真っ直ぐに、なんの感情も入っていないように見つめる翠緑の瞳にナミは無性に不安になる。 「…別れてないわよね?」 「………そもそも付き合ってねぇ」 その不安をかき消したくて問いかければ、ゾロはなんでもないことのようにそう言った。 目を見開くナミにゾロはほんの少しバツの悪そうな顔をした。 しかしそれもすぐにいつもの無表情へと変わった。 「話はそれだけだな」 ごろんと横を向いて寝転がるのは話を終わりだという事だろう。 潮の香りが強い。なんだか荒れそうだとナミは思った。 ナミが同じ船に乗る剣士と料理人、つまりはゾロとサンジのことなのだけれども。 その二人が恋人同士だと思ったのは船に乗ってすぐの事だった。 仲間になってすぐの夜、ナミは喉が渇いてキッチンに行った。 真夜中にも関わらず小窓からは明かりが漏れていて、よく働くわねと感心した気がする。 仕事の邪魔をしたらいけないとそっと覗き込めば意外にも中にいたのはサンジ一人ではなく、彼と仲が悪いはずのゾロがいた。 いた、というのは正しい表現だったのか…ゾロはソファの上で毛布に包まれて寝ていた。 外から覗くナミの目でも分かるくらい汗をかいているゾロに、具合が悪いのを隠していたのだとその時気付いた。 サンジはというと、ソファにもたれかかって静かにタバコを吸っていた。 あら?とナミは疑問に思った。 昼間の二人はそれはそれは仲が悪そうなのに、その時の二人…といってもゾロは寝ているが、けれどその空間に険悪な雰囲気は一つもなかったのだ。 実は仲が良かったのかしらなんてナミが考えていれば、サンジが静かに立ち上がった。 物音一つ立てないようなその動きは恐らく、寝ているゾロを起こさないようにという配慮だったのだろう。 立ち上がったサンジは眠るゾロを静かに見つめ、口に咥えていたタバコを左手で摘んだ。 ふぅ、と紫煙を吐き出して… 「…!?」 ナミはその後に見た光景に、よく声を発さなかったものだと思う。 サンジはタバコを持った左手を少しだけ上げると右手でゾロの短い髪を後ろへと撫で付けるようにし、額と額をくっつけたのだ。 それはほんの五秒くらいの時間だった。 その後、サンジはゆっくりと頭を起こして眠るゾロを見つめた。 それから…苦しげに呻くゾロの額にキスを落としたのだ。 ナミの立つ位置からはサンジの表情を伺うことはできなかったけれど、それはまるで小さい頃に体調を崩したナミやノジコをベルメールさんが診てくれていた時のようで、何だかんだ仲が良かったのねとナミは思った。 だから…その時のナミはなんの気無しにラウンジの扉を開いてしまって、飛び上がるように驚いたあげくにタバコを落とすほどに動揺をしたサンジのことをただただ不思議がるだけだった。 けれど旅を進めるうちに手を繋いで歩く二人を見たり、忙しそうにするサンジを休ませようとして喧嘩を売るゾロを見たり、無茶をするゾロを休ませようとするサンジを見たりとしているうちにナミは勝手に“二人は付き合っていたのか”なんて思ってしまっていた。 何だかんだ言いながらも幸せそうな二人は、ナミにとって憧れだった“恋愛”そのもので。 サンジ君とゾロみたいにお互いがお互いを思いやれる素敵な恋愛がしたい、なんて密かに思ってしまっていたのだ。 そう、二人みたいに幸せになりたかったのに…。 最近のサンジ君はナミやロビンにいつも以上にデレデレとハートマークを飛ばし、ゾロのことを見ようとしない。 極めつけはゾロの“付き合ってない”という言葉だ。 ナミはすう、と胸が冷えていく気がした。 「好きだったんじゃないの?」 寝転がったゾロの背中がピクリと動く。 「あんたはサンジ君のこと、好きなんだって思ってた。」 そう言えばゾロは背中を向けたまま返事をした。 「あいつが“おかしい”って言ったんだ。…俺はもう気持ちは伝えた。その上でそう言われりゃ、もうどうもできねぇ。」 その言葉は感情が込められていないように抑揚がなくて。 「…ごめん、あんたの気持ち考えてなかった。」 だけどもナミにはゾロの悲しみが痛いほど伝わってしまったのだ。 「私…あんたたちみたいに幸せになりたかったのに。」 頑なに背中を向けていたゾロがナミを見た。 どうしようもなく溢れる涙に、なんでお前が泣いてんだよと呆れたように小さく笑った。 「お前は幸せになれるだろ。」 大きくて厚いてのひらがナミの頭を撫でる。 温かくて、優しくて、浮かんだ涙すらも拭って無かったことにしてしまう。 本当はナミがそうしてあげたかったのに、自分には弱さを見せようとしない、ゾロの見えない涙を拭うことはできなかった。 それから、ナミはそっとゾロとサンジを観察していた。 だってナミは二人が恋人だと思っていたのだ。 ゾロがサンジ君のことを好きだったっていうのは聞いたけど、サンジ君の気持ちが分からないもの。 あの日、ナミが見た額へのキスはきっと仲間へのものではない。 だってそうならナミが入ってきて、あれほど焦る理由がない。 サンジ君もきっとゾロのことが好きなのに。 そう思って観察していれば、サンジの様子がおかしいことに気付いた。 それはお菓子の時間、ナミとロビンに一番最初に届けてくれるのは変わらない。 だけど前までは男連中に声をかけて、それからゾロを起こしていたのだ。 「おいクソマリモ、おやつだ。食いっぱぐれたくねぇなら早く起きやがれ。」 なんて、口調は乱暴だったけれど声をかけていた。 だけど最近はゾロの方へ一歩踏み出しかけて止まり、少しだけ考え込んでから踵を返してしまう。 おやつも食べさせたくないほど嫌いになったのかとナミは思った。 だけどサンジの表情でどうやらもっと深い理由があるらしいとすぐに考え直した。 それは傷ついているような、悲しんでいるような、苦しんでいるようなものだったから。 すぐにナミの視線に気付いたサンジはにへらと笑顔を作ってしまったけれど、サンジ君はサンジ君で何か考えているらしい。 そんなある日だった。 「敵襲だぁーーーー!!!!!」 ルフィの楽しげな声が響く。 天気は快晴、風もあって海路も順調な良い一日になる筈だったのにとナミは空を仰いだ。 あぁ、真っ青な空が綺麗。 空が青くて、雲が白くて、そこにぽつりと浮かぶ…大砲の弾。 前を向けば近付いてくる大きな船。 真っ黒の帆に描かれたドクロはいかにもな海賊船、しかも戦意あり、だ。 「ああもう!やるしかないじゃない!!」 クリマタクトを握りしめれば、青い空をサンジ君が駆けていくのが目に映る。 どうやら空の大砲はどうにかしてくれるらしい。 ルフィはとっくに敵船へと飛んで、大技で船をボロボロにし始めていた。 船が沈む…とまでは恐らくいかないだろうがメインマストが折れるくらいはいくだろう。 ロビンは敵船の様子を見て能力者は行かないほうが良いわね。船が沈んで海の藻屑になりそう、と呟いて船首に向かった。 ウソップとチョッパーは船体中央から敵船に向かって大砲を撃っていた。 ブルックは…いつの間にか帆の上に上がっていたらしい。 フランキーはルフィが海に落ちることを考慮したのか、ストロング・ライト!と叫んで繰り出したロケットパンチとそこから伸びた鎖を使って敵船へと飛んでいった。 ゾロは…船尾らしい。 姿は見えないが船尾に乗り込んだらしい敵が次々と海に落とされていた。 戦闘は最初から麦わら海賊団が優勢だった。 敵はそれほど強くなくて、麦らわ海賊団に意気揚々とか戦闘を仕掛けるくらいだから強いのだろうと思っていたら拍子抜けだった。 まぁそれも敵の「げっ!こいつら麦わらの一味だ!!」「はぁぁあ!?麦わらだぁ!?誰だよんな最悪なやつらに戦闘するなんて言ったやつぁ!!!」「お頭のアホに決まってんだろ!!」「アホって言う奴がアホなんだ!!てめぇらもノリノリだったろうが!!!」という会話を聞くまでだったのだけれど。 つまり、油断していたのだ。 「ナミッ、危ないわ!避けて!!」 ロビンの声に振り返れば、いつの間にか至近距離まで近付かれていた敵の男が何か鉄砲のようなものを構えていた。 避ける暇なんてなく撃たれたその銃弾は一発では無かった。 一度の引き金で放たれたはずの銃弾は五つに分かれてナミに向かってきた。 「ナミさん!」 頭上からサンジの声が聞こえた気がしたが助けが間に合わないとこは明白だった。 体をすくめて痛みに耐えようとした時、ナミと銃弾との間にゾロが割り込んできた。 勢いを殺さず駆け込んできたゾロはナミの上半身に当たるはずだった3つの銃弾を切り、あるいは刀の腹で流した。 頭に当たるはずだった銃弾はナミの足を払いのけ、転ばせることで回避させ、最後に足に向かっていた銃弾を…自らの足をその起動上から避けさせないという荒業で止めた。 「ゾロ!?」 ぽたりと血液が甲板を汚したのは一瞬だった。 駆けてきた勢いを殺しきれず、足の怪我の痛みでふらついたこともあったのだろう。ふらりと揺れたゾロがそのまま流れるように海へと落ちた。 ドボン!と大きな音がした。 波立つ海に赤が広がる。 誰も咄嗟に動くことができなかった。 ナミの喉からヒュッと息を飲み込む音が漏れた。 「…ゾロ!!」 固まった空気を壊したのはルフィだった。 名前を叫んだ次の瞬間、ルフィはその腕を伸ばしてゾロを掴もうとした。 敵船にいながら無謀になったルフィの体を狙った敵をフランキーが殴り飛ばす。 既に沈み始めていたゾロを引き上げるために能力者にとっては鬼門の海に腕を入れたルフィだったが、しかしその体に触れることはできなかった。 「いけない、気を失っているわ!」 ナミを襲った男を能力で倒しながらロビンが珍しく焦ったように叫んだ。 タイミング悪くウソップは大砲の玉を取りに船の中に入ってしまっていた。 能力者の多い麦わらの一味で海に落ちた人を助けるのはウソップかサンジ、今海に落ちているゾロか敵船にいるフランキーだ。 ウソップもフランキーも無理ならサンジくんっ!! バッとサンジを見たナミはしかし彼が動かないのを見てしまった。 大きく目を見開いて揺れる海面を見ているサンジが何を考えてるのなんか分からない。 けど… もう助けるのも嫌ってこと!? ナミは握っていたクリマタクトを投げ捨てた。 カランカランと乾いた音が背後から鳴る。 「ナミ!?」 「ロビン、後で引き上げて!」 叫んで、デッキの手すりに飛び乗りそのまま海へと飛び込んだ。 着ていた服がバタバタと風をうけて音を立てる。 ナミが海の青さから緑色を探し当てた次の瞬間にはバシャンと衝撃と水の冷たさを感じた。 でも見つけた! ナミは濡れていつもより更に濃い色となった緑に向かって一直線に泳いでいく。 海に落ちたときに頭でも打ち付けたのか、ゾロは海に沈んでいくばっかりで目を覚ます気配がない。 そんな状態でも刀を手放さないところは流石か。 けれどその重みのせいで沈むスピードが早い。 慌ててその体を掴んだものの、筋肉の塊のゾロとそのゾロが掴んで離さない刀三本の重みはナミが思っていた以上に重かった。 ぐっと引き上げるために力を入れたはずが、逆にナミの方が沈んでしまう。 嘘!?私じゃ上げられない! その間にもゾロの体からは血が流れているのか、海の青に赤が流れていく。 ごぼりと口から空気が漏れた。 焦りばかりが大きくなって、ナミはじわりと目頭が熱くなった。 どうしよう、と思った時…すぐ近くにドボンと何かが落ちてきて海が泡立った。 まとまらない思考の中、ナミの視界に映ったのはスーツの上着だけを脱いだサンジだった。 ナミの腕からゾロを受け取ったサンジは、ナミが手こずっていたのが嘘のように海面へと上昇していった。 海面に出たナミはゾロのバンダナを勝手に使って足の止血をした。 船の上ではまだ戦闘が続いている。 しばらくしたらきっと引き上げてくれるはずだ。 意識のないゾロはもとより、ナミもサンジも口を開かなかった。 チャプチャプとナミの音だけが響いていた。 沈黙を破ったのはサンジだった。 「…ごめん。」 その沈黙が何を意味するのか、ナミには分からなかった。 「ゾロのこと、嫌いなの?」 そんなはずないと思いながら聞けば、サンジは困ったような顔で笑おうとした。 笑おうと、口をあげようとして…泣き出しそうな顔になった。 「嫌いじゃないよ。」 何度も口を開こうとしては言葉を飲み込んで、ようやく出てきたのは短い言葉だった。 「嫌いじゃないなら何でゾロを避けるの!?何でゾロを傷つけるの!何で…ゾロを助けてくれないの。」 仲間じゃない、と呟いた声は震えてしまっていた。 涙を武器になんてしたくないのに、と悔しく思っていたら仲間だからだよ、とナミの声に劣らないくらい震えたサンジの声がした。 「仲間だから、ただの仲間らしくしようとするのに、どうしても他の仲間と同じようにできないんだ。どうしたら“普通の仲間らしい”のか考えて、どうしたら“特別”にならないか考えて…分からなくて。寝てる仲間に料理を運ぶのが“普通”なのか、海に落ちた仲間を一目散に助けるのが“普通”なのか、“特別”になってないか分からなくて…傷つける気なんて無かったんだよ。」 「特別じゃ、駄目なの?好きなんじゃないの?」 「…好きだよ。」 じゃあ、と言おうとしたナミはサンジの泣き出しそうな顔に言葉を飲み込んだ。 「でもゾロはきっと俺が好きだって言わなけりゃ、こんな関係はおかしいって拒絶すればそうかって頷くんだよ。そうしたらね、ナミさん。…そうしたらゾロはきっと俺のことをいつか忘れて、ちゃんと女の人を好きになるんだ。ゾロは普通に幸せになれるんだ。」 ナミは言葉が出なかった。 お互いがお互いのことを好きなのに、なんでお互いが傷ついたような顔をしながら離れなくてはならないのか、ナミには分からなかった。 「分かんねぇ!」 …そう、分からな… 「え?」 いつの間にサニー号に戻っていたのか、ルフィが…いや、ルフィの顔だけがサニー号から伸びてナミの真横にきていた。 「“フツーの幸せ”?ってやつのためなら幸せじゃなくてもいいのか??でも“フツーの幸せ”なら幸せなのか?まぁいいや。後で上げるからもう少しだけ待っててくれ!」 瞬く間にゴムの弾性でサニー号の上へと戻っていくルフィの頭を見送ってから、ナミは吹き出した。 ルフィのおかげで何かが吹っ切れた。 「簡単なことじゃない。幸せは幸せよ。普通の幸せなんて誰が決めたかも分からないものを求めるより、今幸せのほうが良いじゃない。それに…」 ナミはちらりとゾロを見た。 濡れた髪がペタリと額に張り付いていて、痛いだろうに安らかに目をつぶっているのは普段より幼げに見えた。 「あんたたち二人が一緒にいることが“普通の幸せ”じゃないなら、その幸せに憧れた私にも失礼じゃない!!」 言い切ればサンジは目を見開いた。 それからぱちりと緩慢な動作で瞬きをしながら瞳を泳がせた。 ようやくナミの言葉を飲み込めたのか、視線を上げたサンジはいつかのようにふにゃりと笑った。 「普通じゃなくても、俺がゾロを幸せにしたいって言っても良いのかな?」 「ゾロなら“俺の幸せをてめぇが決めるな”って怒りそうね。」 撤収だ!と船の上から敵のものと思われる声が響いていた。 引き上げてもらってゾロの治療も済んで、助けてもらったことへのお礼もちゃんとした数日後。 サンジの顔には何故か殴られたような跡があった。 多分ゾロに拒絶していた理由を話して、怒ったゾロに殴られたんだと思う。 だって痛々しいその傷に反してサンジの顔は幸せそうだし、ゾロの胸元には赤く染まったキスマークのようなものが見えてしまってるもの。 いつになったら報告してくれるのかしらと思わないでもないけど、二人が幸せそうだからまぁいっか、なんてナミは思うのだ。 航海士は幸せを望む。 普通の幸せ、なんて馬鹿な男達は悩んでしまうようだから普通の幸せなんていらないけど、普通じゃなくてもいいから幸せでありたいと望む。 …今が幸せじゃないのかと聞かれれば幸せなのだから、これ以上本当は望むものなんて無いのだけれど。 [*前へ] [戻る] |