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text onepiece 恋人
初夜 (R18)
船の改造も粗方終え、後はルフィの帰りを待つばかりとなった。
皆が落ち着かない気持ちで待つ中、ゾロは皆から離れて一人煙草を吹かすサンジの元へとやって来た。

「こ、コック」

「?…どうした?」

赤く染まったゾロの顔にサンジはこいつ熱でもあんのか?と首をかしげた。

「その…」

珍しくも歯切れの悪いゾロ…。
サンジは本格的に訝しんだ。

しかし…

「お前が言ってた…抱くっていうのは…今は出来ないのか…?」

ゾロがようやくのことで出した言葉を理解した瞬間、ゾロ以上に真っ赤になった。
ぽとり、とその手から火のついたままの煙草が落ちる。

「…え」

「だ、だって空島行ったらゆっくりする時間ないかもしれねぇし…」

「でもは、初めては陸のベッドでゆっくりって思ってたんだけど…。」

「別にここだって陸だ。ベッドはねぇが…ダメか?」

不安そうに首を傾げられ、サンジの理性は焼き切れた。
せめて皆からは見えないようにゾロをぐい、と引っ張って森の中へと入っていった。



太い一本の木の幹にゾロを押し付ける。

「…いいんだよな?始めちまったらもう、多分止まれねぇぞ…。」

息も荒く、サンジは尋ねた。
勿論、首を横に振られれば直ぐに離れようと思っていた。
しかし、ゾロは自分の知らぬことを行う不安を滲ませながら、サンジの唇に初めて自分からキスをした。

「てめぇばっかりが…欲しがってると思うなよ。」

「………。」

サンジは無言でゾロに口付けた。
ゾロからの触れるキスとは違う深い深いキスを落とす。
キスをしたままゾロの緑の腹巻からシャツを抜く。
シャツを捲ると…鍛え抜かれた腹筋、それから胸筋と、その上についた赤いつぼみが現れた。
ぽやんと既に力の抜け始めたゾロから顔を離したサンジはそれを目にし…

脳内が、焼けた。

鍛えられた胸に触れ、小さな突起を口に含む。
すでに尖ったそれを吸い上げればゾロの口から息が漏れた。

赤い赤い、綺麗な色

“始めたら止まれない”とサンジは事前に言った。
しかし、ゾロが嫌がったなら自分を殴りつけてでも止めようと思っていたサンジは自分の考えが甘かったことを知った。
こんな、こんな極上のものを前に、どんな聖人なら止まれるか…。

ゾロのもう片方の乳首を右手で弄り、左手をボトムの中へと潜り込ませた。
ぬるぬるとした感触。
ボトムを下げれば大きなゾロのものがぶるんと飛び出た。
乳首を弄るのは止めずに左手だけでちんこも扱けばゾロの体がしなり、空いている両手で顔を覆ってしまった。

一度イカせといた方がいいかとサンジは手を動かすスピードを上げた。
ゾロは息を乱して背後の木に体を預ける。

「…〜ッ!!」

顔を覆っていた片手がサンジの頭に置かれた。
真っ赤に乱れたゾロ
………でも…まだ……。
サンジはゾロの妖艶な姿に煽られながらもほんの少し眉を下げ、困ったように口元を上げた。
その顔をゾロには見せないように、再び乳首を口に含んだ。

快楽に耐えようとしていたゾロだったが、サンジが口に含む乳首に歯を立てるとその刺激で達してしまった。

「っと、、。」

サンジはゾロのものに添えていた左手で放った精液を受け止めると、ずるずると力の抜けて座り込もうとするゾロを腕だけで支えた。
空いている片手で器用に自分の服を脱ぎ、地面に敷く。
その上にまずサンジが座り、ゾロを抱きしめるようにその上に乗せた。

虚ろだった瞳に光が戻り始める。

「…サンジ?」

けれど動こうとしないサンジに対してゾロは抱えられたままその顔を上げた。
すぐ上に、愛おしいサンジの顔がある。
サンジはそっとゾロの額に口付けた。

「ゾロ、俺はさ…お前のこと抱きたいって言ったけどさ、我慢させたい訳じゃないんだ。痛かったら痛いって言って欲しいし声だって押し殺そうとしないでいいんだ。」

「…でも…」

「でも?」

「…声、出したら…お前引かないか?」

「引く?何で??」

「だってお前女好きで…。」

俺、男だし、と呟いたゾロにサンジは唖然とする。
こいつ…俺がこんなにベタ惚れなのにまだわかってねぇの?

「つーか…ゾロはもう女か男かって言われても俺ん中ではゾロはもういっそゾロっていう性別だからな」

くくっと笑ってやればゾロはさも分からないと言った表情をした。

「だからさ、男がいるだろ?こいつらはまぁいなくなってもいいモンだな。次に麗しのレディーがいて、それから一番大事なゾロな。」

だから引かねぇし、勿論萎えねぇよ。寧ろ聞きたい。

そう言えばゾロはぽかんとした後でくくっと笑った。

「性別が俺ってなんだよ、それ」

「あ?つまりさ…安心して声出しやがれってこった。」

くくく、と笑い合ってサンジはゾロの精液で濡れている手でゾロの後孔へと触れた。
ピク、とゾロの体が動く。

「痛かったら言えよ?」

「…おう。」



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あきゅろす。
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