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恋人
ロロノアさんを落としました。

血に飢えた魔獣と呼ばれるロロノア・ゾロさんを、です。

…どうすればいいでしょうか?





あいつはまだ寝てる。
あの後戻ってこなかったから寝れなかったんだろう。
…よし、取りあえずはおやつの時間だ。


「ナミすわぁーん、ロビンちゅわぁーん!おやつのホットケーキです。」

いつものようにめろりーんとしながらトレーを差し出す。

「ありがとっ♪」

「ふふ、いただくわ。」

「サンジー!!俺にもくれよー!!」

「野郎共はキッチンから勝手に取りやがれ!!」

ラズベリーで作ったソースをかけながらルフィに怒鳴る。

「サンジくんご機嫌ね」

「そうかな?」

「あはは、じゃなきゃこんなにいっぱいのホットケーキなんて焼かないでしょう」

確かにお皿の上には4枚のホットケーキがほかほかと湯気がたっている。
これが一人一皿ずつ。
野郎共には数えきれないほど焼いた。
確かに普段ならこんなに焼かない。

「あら、今日はハートの模様にしないのね。昨日はうまくいったということかしら?」

ラズベリーのソースがハートを描かないことに気付いて微笑みながら核心を突くのはロビンだ。
サンジの片方しか見えていない目が泳ぐ。

「ロ、ロビンちゃん…その節はお世話になりました…。」

「いいえ」

「え?何々??詳しく教えてよ!」

キャーキャーと騒いでいると朝からぶっ通しで寝続けていたゾロがふらりと現れた。

「あらゾロやっと起きたの?もうお昼もとっくに食べ終わったわよ。」

「あー…。おやつでも食う。」

「残ってるといいわね。」

クスクスと二人に笑われるゾロ。
寝起きだからかいつもよりもぼーっとしている。
だから、誰もサンジが固まっていたことに気付かなかった。

「サンジくん、ゾロに何か作ってあげたら?」

「…え、あ、うん。しょーがねぇな、ほら行くぞ。」

「…?おう、悪い。」



夜…

「サンジ」

おずおずと毛布を持って、ゾロがサンジの元にやって来た。
どこか恥ずかしそうにしているゾロにサンジは、、、土下座をした。

「!!??」

ひたすら困惑したゾロにサンジは言う。

「ごめん、ゾロ!!俺レディーは好きだけど本当に愛してるのはゾロだから!!だから別れるとか言わないでーーー!!!」

「………は?」

…それ以外、何を言えば良かっただろうか?

ゾロの中にはこれ以外の選択肢は無かったのだが、どうやらこれは失敗だったらしい。

サンジはうっうっ、と泣き出した。

「だって、だって俺…昨日付き合い始めたばっかりで…レディー達に対する態度改めなきゃって考えてたのに…なのに出来なかったから、ゾロが怒って別れるって言わないか…。」

…一人でぐすぐすとしているサンジにゾロは若干押される。
あー…と言いにくそうに次の言葉を考える。

「あのな、俺はもうずっと前からお前と付き合ってるって…思ってたんだ。」

「へ、あ…うん。」

突然の言葉にサンジも戸惑う。
しかしそれが何なのだろう?

「俺は、ナミやビビにお前がデレデレすんのを何度も見てるんだ。流石に最初はどういうつもりだって言いたかったがもう慣れた。だから別に…」

別に今さら変えようとしなくていいぞ。と言おうとした時、サンジにタックルされるように抱きつかれた。

「ぞろーーーそんなに悲しくなること言うなよーーー!!!」

???

ゾロにしてみれば何がそんなに悲しいことなのかが分からない。

だってサンジはデレデレとはしているがナミやビビ、ロビンには手を出そうとはしないじゃないか。
それが夜には俺を抱き締めてくれる。

…何がそんなに悲しいのだろうか??


…ゾロが、今思っていることを口に出したならサンジは間違いなく喜んだだろう。
しかしゾロは抱き締められて目を白黒させていたので言えなかった。

「ゾロ!!俺レディーに好きとか言ってメロメロしちゃうかもしれないけど愛してるのはお前だけだからな!!軽蔑されてもお前が俺のこと好きじゃなくなっても俺は絶対お前のこと諦めないし、気持ちは変わんねぇからな!!」

「へっ?…あ、、、お、おう///」




ーーーーー

なんか…恋人になってようやく書いた文がこれ…。
文才が欲しい。
このごろ書けなかったのですが、やっと一つ書けたのでうpします。
リハビリがてらパラレルでも書こうかな…。

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