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君に何があっても… 2 〜碓氷SIDE〜

―――…でも授業に集中できる訳が無い。

クラスが違うから…というのは分かっている。

けど、ちょっとした別れでも昨日の事件を思い出してしまう。

自分があの時恥じる美咲を無視てでも送っていれば…と後悔ばかりしていた。

休み時間になると、美咲に会うためすぐ1組へとんでいった。

『何、この状況・・・』

なんと美咲の周りに男子達が群がっていたのだ。

まぁそうだろう。鬼会長の仮面が外れたらあんなに可愛いのだから…

予想はしていたがここまでとは・・・。


“鮎沢マジで付き合わねェ!?”とか“鮎沢って可愛いよな///”とか言ってる奴もいる。

・・・まぁ中には本当に心配してる奴もいるが

――・・・そんなの俺が許せるはずも無い。

『美咲、何やってるの?』

満面の笑みを浮かべながら言ったが、・・・きっと俺の周りにはドス黒いものが渦巻いているだろう。

「「「!!!う・・・碓氷さんッ」」」

鮎沢の周りの男共が一斉に後ずさった。

「た・・・拓海!!」

鮎沢は目に涙を浮かべながら俺に駆け寄った。

きっと・・・怖かったのだろう。

そんな美咲に優しくキスをおとして抱き寄せながら男共に言った。

『鮎沢は俺のだから気安く手を出さないでくれる?』

―と

すると美咲はリンゴのように顔を真っ赤にして学校の廊下にも関わらず走り出した。

男共は一斉に「「「はいっっ!」」」と言いまるで何事も無かったように振舞い始めた。



『さてと鮎沢追いかけなきゃ・・・』

――そして校内中を探し始めた。

だが、どこを探してもいない。

やっと見つけたと思うと階段の踊り場に倒れていた。

きっと階段を踏み違えたのだろう。

『ッ鮎沢』

俺はすぐに鮎沢を保健室に連れていった。


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「――・・・碓氷?」

美咲は辺りをキョロキョロ見回していた。

『鮎沢・・・俺の事誰だか分かる!?』

心配で心配で死んでしまうかと思った・・・。
お願いだからいつも通りに・・・―――

「何言ってんだ?お前碓氷だろ?・・・ていうか何で私は保健室に・・・??」

――良かった・・・・・・

『鮎沢もう俺のこと忘れないでね?・・・』

「いきなり何だよ!?ったくお前なんて一生賭けても忘れられる訳無いだろ?」

『忘れてたくせに・・・』

「はぁ!?いつの話だよ私は一度だって―――――――・・・









それから碓氷はどんなことがあっても毎日美咲を家まで送り届ける事になるのだった・・・




『・・・ミサちゃん不意打ちしないでよ〜ドキドキするじゃんv』

「私はそんなことしてないぞ!自惚れるなッ!!」







――・・・そしてその後、美咲を誘惑した者は数人碓氷に呼び出しされたとか・・・




END


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あきゅろす。
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