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ぱんどらのーまる
たった一つの(JA)










お願い





お願い





お願いだから





私を見て





お願い





《あの子》じゃなくて





私だけを





見て













(たった一つの)













『ねぇ、ジャック?』


『なんだい?アリス』



捕らわれた檻の中で



『次は何処に連れていってくれるの?』



《彼女》は無邪気に笑う



『そうだねぇ…
 ボートで湖を探索しようか』


『湖へ行くの?』


『そうだよ、アリス』



例え無慈悲な神に


躍らされているとしても



『近くにね、
 とても綺麗な湖を見つけたんだ』



唯《彼女》は



『まぁ!!
 とても楽しみだわ、ジャック!!』


『そうだね、アリス』



《彼》だけを求める


『じゃあ…迎えに来てね、絶対よ?』



愛しい《彼》を



『うん』



永遠に






『約束』





探し求める




















―零れ落つる

穢れ無き透明な滴。



「ジャック……」



―《深淵の乙女》は待ち続ける


幾つ時が巡っても。



「早く、早く私を…」



―《彼》の居ない世界なんて


《深淵の乙女》には必要ないから。



「迎えに来て――――」



―《彼》が帰る場所なんて要らない。


だって、


《彼》が来るのは


《深淵の乙女》の所だけだから。



「約束だもの」



糸に手繰られ


引き寄せられるように



「絶対来るわ」



愛に誘われて


惑わされて


「大好き…」



《深淵》に堕ちて



「ジャック―………」


私の一番、


《愛しい人》―












(Only one)


好きなのは
貴方だけ。










End



+ー+ー+ー+ー+ー+ー+ー+

あとがき

アリスさん病んでます。
文章意味不明です。




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