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・13/06/18 自警団詰め所 encounter:カリミリア/ユベルティ/ギルバート/ダートラディア/ルードローズ
一撃で無力化させる必要があると思った、反省してる。

裏庭に出ていたのは、一つの手紙が切っ掛けだ。どうあろうとも牢で引き籠っている訳にはいかない。怖いし不安だ、それでも私は私を保つ為に今まで通りに生きていかなきゃならない。それ以上にも、もっと。
そういう切っ掛けで偶然にも裏庭に出ていたというのは、あの事件をも思い起こさせて。

仕掛ける頃合を見計らっていた。人質が居なくなった瞬間には、既に駆け出していて。

自警団は温くなんてない。それは私も、ラクリモーサも知っている。漏洩して渡されたと言われてる情報はきっと、とても単純な物だろう。全然単純なんかじゃない、単純なお話で片付けられない。自警団は人の命の重たさを、ちゃんと見てくれている。
大きな勘違いだ。それを、身を以て教えてあげることになるんだろうけれど。

血の味がした。腹部に激痛があった。きっと外は、私の望む世界はこういう事で溢れている。平気で人を傷付けられて、平気で生きている人達。平気じゃなくても仕方なくしている人達。私みたいな者を、これ以上増やしてはいけないんだ。結果はどうあろうと、これは、私の仕事。狂犬だけれど鎖は付いてるよ、犬小屋に不用心に近付いた君が悪いと、そういう事にしておく。
ゆべっちに、ギル君、そして、えっと、誰だろう。異国の言葉を交える女の子が協力してくれていて。

とりあえず捕まったからよし。丁度あの日、犯罪者を街に出すなと言った日。私はとっても思い悩んだ。そう、私は以下にはならないだろう。呪いの証明にて無期の懲役の可能性も有り得る。刑期短縮が、呪いの証明で出来る最大だと、あの話し合いの中ではあった。このまま刑期を過ごす事が最善なのかもしれない。それでも、この力の使い道を。

白もふ!?けさぱさ!?ふぁ、ふぁっつでぃす。いきなり抱きつかれたりされたよ!ギル君がケサランパサランって言えてないっぽい。ざんねん。
私の処遇は決まった。けれど、まだそれは聞き及んでいないもの。どうなるのかは、何も分からないまま。それでも、ギル君の言葉で始まった。私は聞き届けられて、それに頷く気でいる。例え"街を守る為"が叶わなくとも、見届けて欲しい。

フライドチキンと骨っこは、期待しよう。


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