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・13/02/09 自警団詰め所 encounter:ラクリモーサ/アイザック/カル・マゲイア/ラヴェイ/ショウイ/レウ/深緑のローブ/ギルバート/ヴァンピ/雲慶/エリア
6月と聞いたんだ。それが、私が表に出ようと思った最大の理由だ。

牢獄の地下にてもう一年の償いとなるが、何一つの情報も無く。それで構いはしなかったんだ。例えこの街に連れられたとしても私の事件は終わりを告げて、殺してしまった人達は帰ってこない。今更何を調べるでも、何を探るでもなく。これが終わり方には相応しいのだろう。

けれど誤算があったね。きっと恨む、なんてセシリアは言っていたけど、その真逆過ぎてこんな事になっているんだ。日の光を浴びたくもなったんだ。セシリアが幸せになる、それが、私はただ、とても嬉しくて。

そんな私が祝福してやろうって時に最高の舞台を整えていたのが、あのラクリモーサだとは思いもしなかったのだけれど。長い申請を通してやっと裏庭くらいには出れるようになったと思ったらこれだ。困ったものだし、また地下牢獄にぶちこまれてしまって警備も厳重になった。両腕と両足と首のこの罪人の印は重罪の証明、重い犯罪者はより厳重に管理される事となった。

また、遠退いてしまった。そう思う私が居て、償うにあたり当然だと思う私も居る。溜め息を吐いてはいけない。仕方が無いことだなんても思わない。
これで良かったんだって、思うんだ。

あの二人、大丈夫だったかな。逃げられてしまったのは私の落ち度だ。もっと、この一年で動ける身体にしていなければならなかったんだ。ラクリモーサは、もっと強くなっていた。私の手には負えないくらい。

考えを止めてはいけない。私に出来る事、違う、私だけに出来る事を続けないといけない。

迷惑を掛けるかもしれないな。それでも。


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あきゅろす。
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