[携帯モード] [URL送信]
・11/02/17 酒場 encounter:ソラ/エリー
演劇の練習、と言うからいけないんだ。私は悪くないし、カカオ豆をぶち当てられる様な事をした覚えは無かった。カカオボンバー、何気に物凄く痛かった。あれは未成年ではないのか?
途中、魔女の容姿をした女の人に助け起こされた。その時は椅子とカウンターの隙間に収納されており出れなかった。これもカカオボンバーのせいである。

そもそも、酒を飲もうとして一人で延々と喋り続けるのこそどうだと思うのだが。指摘されて羞恥心があるのならば、気付いてくれ。そして気付かせた私を崇めて。新たな神にして崇めて。

謎の思考回路に突入したようだ。もう一人の女性、エリーに言われて気が付いたが、私は甘党なのかもしれない。母から何もかも制限が掛けられ甘いものをあまり口にしていなかったから自覚は無かったが。しかしこの時期、チョコが食べれないのが辛い。種族故だが、これは呪わざるをえない。

エリーが帰ってからが大変だった。飲ませてから帰ったから彼女は知らないだろうが、あの後演劇部の、と言われるとまた怒られそうだから矯正しておき、水色の髪の女の子はもうそれはそれは、べろんべろんに酔っ払って。
あの時の羞恥心を取り戻して欲しい程だった。記憶に留めて置くのも、此所に書くのも彼女には可哀想な気がする。

が、やはりカカオボンバーが痛かったから書く事にする。

突然眠くなったと言い始めれば服を脱ぎ出し下着が見えるわ、涎がターザンしてるわで見ている此方が大変だったのだから。もし私が男だったらどうしていたというのか。いや、あれは本当に女でも危ない。あそこまで酔い潰れるものではない、本当に何されるかわからない。涎程度ならまだ微笑ましい程度のギリギリな線で許されるが、脱ぐのは、脱ぐのは駄目だろう。そして、その場で寝るし。本音として綴るしか無いのだが、可愛いかったのは事実だ。事実だからこそ危険なのだ。可愛いは危険。本当に危険。何がとは言わない。私が酔ってなくて本当に良かったと、それだけ。

結局マスターに頼んでしまったが、それで良かったのだろう。おぶって帰る時間もあったが、家が分からないのならどうしようもなく。
あの歳なら、家族も居るのだろう。酒場のマスターが何とかしてくれるのだろうけれど、心配させてなければ良いのだが。


[↓old][new↑]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!