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・11/02/13 広場 ネージュ/ジャファリ
ネージュ、ジャファリ。この二人のおかげで人々の愛が守られ   ではなく、店長に怒られずに済んだ。感謝してもしきれない。

まさか、私が店番をしている時に泥棒に入られるとは思いもしなかった。それも、チョコを全て。私がラッピングとリボン結びをしたのだからかなり悔しかった。根底として昼寝していた私が悪いのだが、それがバレたら、そしてそのせいで泥棒にやられたとなればクビは確定だった。更に言えばその泥棒がバレンタインデーにトラウマを持っているだろう者だったのが最悪だった。そして公園に追い詰めたが、まさか火の魔術の使い手だとは思いもしなく。

そこに居たのがあの二人で。ネージュはまだ魔術の構成に弱く見えたが小さい火の魔術を扱った。彼女の放った火球そのままにしていれば背に燃え移っただろうが頭の方が面白そうだったから、私が膝の裏側狙い撃ち調節し頭に火球ぶつけてやった。ざまぁ見ろ。彼女は良い活躍をした。
ジャファリは、サンドイッチの投擲が素晴らしかった。今思うと、食べ物を粗末に扱うなとしか言い様がない。次に会ったら小一時間説教コース確定。

ネージュとジャファリの活躍でなんとか倒し、それでも泥棒は諦めていなくて。私が油断した時には、ネージュが言葉で、そしてジャファリが蹴りで止めてくれた。あのまま泥棒の術が発動していれば、リュックごとチョコが溶けて無くなっていた事だろう。クビ確定である。

何とか全てが済んだが、此方の言葉不足で二人には相当な心配を掛けてしまったんだと分かった。そこは済まないと思う。が、私は乙女チックなんかじゃないそこだけは譲らんというかなんだもう絶対からかわれてる許さない絶対許さない。けど、愛は大事だろう。愛が無ければ世界は成り立っていないし、その愛の為に世界は回っている。愛は幸せの源なのだ。その愛を与え、受ける儀式である神聖なバレンタインデーを汚すなど許せる筈がないだろう。愛を語って何が悪い。

しかし口に出すとからかわれる。これで二人目、それも初対面で。

きっと、重度だろう。そして、末期。

取り戻したチョコが一つ足りなかった。私が居眠りしてて盗まれてから取り返したなんて店長に言えなかったから、私が食べたと言ったらこっぴどく叱られた。涙すら出てきた。
最後の一個、どこにやったっけ?あの時、一つだけ違うところで落ちた気がするんだけれどなぁ。


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