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・11/07/11 路地裏 encounter:ベリア/ザラメデス/レウリア/ラクリモーサ/ユベルティ/ジュリエッタ/エレナカレン/レーラ/フラウラ

[切り取られた頁 6]

レモン味の飴が、壊れた奥歯に染みる。柑橘系は、そう好きではないのだが。

時期を間違えたのは、私のせいだ。釣り針を投げ落とすのに比率を割き過ぎた。もっと、始めるのが早かったら、私はこんなことにはならなかったか。赤い花を見ても、もう何も思えない。嘘は嘘でしかなかった。意味を求める事は出来なかった。

頭が痛い。ラスティギアが死んだ。それに、この刃も折れた。ラスティギアは、弾倉辺りに損傷。使えない部分を捨ててクロに換装するしか無さそう。

私は、殺す為に生きているんじゃない。そう信じようとしても、無駄だった。今までと何も変わらない。また殺す、殺してきた、また。

そうして何れ捕らえられるのか。馬鹿みたいだ。何の為に私が生きていたのか、今までの歩みは、ただ人を殺す為に生きてきたのか。

違う。それだけは、きっと、違うと信じたい。


左腕の痛みも、まだ治せる様な事は無い。誰に頼めと言うのか。今の私では、ただ殺すだけだ。

ここは良い。人が居ないから。

私はずっと、誰にも会わずに引き籠っていた方が、良かったのだろうか。

そうすれば、誰も。けれどそうは、いかない。奴を殺す為に私は、釣り針を放ったんだ。誰にも知られず殺されずに、私生活に溶け込んで人々を殺すような。

私がアカマガツを殺す。どのような意味であれ。その為に生きていると、信じていたい。

いや、もっと別の意味であれば、本当は、嬉しいのだけれど。

まだ少し、こうして此所に居よう。時間は無いけれども、少しの、休息を。


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あきゅろす。
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