・11/07/08 広場 encounter:ベリア/ロン/ファリア/カルマート/創一/ヴァージニア/エレナカレン/フレデリカ/レーラ/セシリア
[切り取られた頁 5]
痛く、苦しかった。けれどそれでも無理矢理引き摺って、そうして身を放れば良いと思っていた。でもそれはあまりにも身勝手なんだ。今日は良く分かったよ。ロン君の言葉で。けれど、もう引けはしないんだ。
下らない、全て釣り針で。騒ぎを立てる者も、平和の為に殺そうとする者も、情報屋も、友達と言ってくれた人達も。みんな釣り針に、餌に掛かった人達。アカマガツを殺す、その為の。私には殺せない、このままではこの街から逃げられてしまう。だからこその、私という繋がりから奴へと繋げる。みんなただの道具。私のエゴ。みんな、勝手に手を差し伸ばしてくるだけ。馬鹿で甘いんだ。なのに。
私の存在なんてどうでもいいのに、なのにまだ触れ合っていたくて、みんなの為になんて馬鹿な気持ちになれるのは何でなのか、私にすら分からない。
こんな日だから、願っても良いのかな。この願いは天に届くのかな。道は見付かるのかな。
友達だって言ってくれた人達を、裏切らずに済む方法、まだその道は、分からない。私はあまりにも重い罪を背負っているのだから。けれどせめて、最後まで友達でいたい。それくらいの贅沢は、許されるのだろうか。
何も、分からない。
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