雪の姫 標的17 スク:数学家庭教師 朝から、数学・・・。一年生の勉強は、高が知れてる。と思ってなめてかかったら、一年生の授業の全課程を二時間で修了。 二年生の授業の全課程を三時間で修了などのハードなスケジュールだった。でも、ぜんぜんわかんないところが無い。 スクの教え方がいい。上手すぎる・・・! かけざんの意味を、なまえに一分で理解させた。このペースでいったら、小学生のうちに、高校の全課程を修了してそう・・・。 しかも、ちゃんと覚えてるわけないじゃんと思って、全国トップレベルの入試問題を解いてみたが、見事に、全問正解!考える前に手が動くなんて・・・。なんていい家庭教師だ。 家庭教師、スクにしようかな・・・。でも全員選んで、わかんないところはスクに聞くとか・・・?それでいいや。 それで、あっという間に午前中の授業は終了。午後は、すべて実技にまわすといっていた。大変なことになりそうだ。 ーー午後2時ーー 庭に集合だった。すして、庭に入ると、日本刀がわたされた。この刀は・・・。とスクが話し始めた。 「この日本刀は、俺が大分前に、もらった剣だ。ただ、俺は日本刀をつかわねぇからやる。軽くていいだろ?」 「確かに軽い・・・。じゃあ、実技は剣術ですか?」 「あぁ、自分で考えて、この刀を感じて自分とこの刀の戦い方を決めろ。」 刀を感じる・・・。解りあうってことかな?そう考えたなまえは目をつぶって、深呼吸をし感じようとしてみた。だが、ぜんぜんだめだ。そこでスクは、 刀は自分の心の鏡だ。だから、自分の心が伝わる。もしなまえがビクビクしてると、刀もビクビクして、戦かうなんて無理だ。 あぁ、なるほど・・・。自分はできるのだ。と考えてやればいい。そうして、私は、刀をぬいて前から切り振って、下にむけた。 「ここまででいい。」 そういわれた。こわいけど、こわくない。もしかしてたら、刀のこと好きかも・・・。その後一時間竹刀で打ち込みをして、その日の家庭教師は終わった。 [*前へ][次へ#] [戻る] |