ソーイングセット
[髪型事情]
〜ぶっ飛ぶ弾丸は校長のせい?〜
私立第二湊高校には日々、カラフルな頭の不良野郎や個性的な服装の生徒が通っている。
そのためになのか今日から門前では服装点検が実施されていた。
が、元よりあってないような校則である。
合格しているのは明らかに不合格な生徒たち。
点検する側の教師も個性的な連中ばかりなのでこうなることは予め予測できたことだろう
そんな中、
生徒で賑わう校門から校舎にかけて全力ダッシュする二人がいた
否、訂正
ヤクザアフロから逃亡をはかろうとする銀髪少年がいた
銀髪少年こと、
「有〜志ぃ〜〜!!」
『い〜や〜!!!!』
とヤクザアフロこと、
『許して〜!!山ティー!!』
「誰が山ティーじゃっ
待てごらぁーーー」
──である
因みに逃走理由は簡単
見事、あの意味を成していない頭髪検査に引っかかってしまったからである
「待てっつうのが聞こえんのか〜〜〜!!!!」
カンッカンッカンッ
金属片があたるような音がする
『アホ!!聞こえとるわっっ!この状況で待て言われて待つ奴、どんなけ馬鹿なんだよ』
「教師に向かってアホだと?はんっ教師は頭が良いから成れる職業なんだよっ知らなかったのか???」
『そこじゃねぇーー!!!!
もっと他に疑問に思うとこあんだろっ!??なんで山ティがチャカを持ってんのとかっなんでその顔で教師になれたのかとかっっ』
そっちの家業から足洗ったんしゃなかったのかよっとか
『うっせぇ、チャカは癖だ。許せ』
『許せるかっ!!!てめぇ、めっちゃ笑顔でぶっ放しじゃんかぁさっきぃ〜〜〜〜!!!!!!』
「お前がさっさと俺に捕まらんからだっ」
『だって金とか青とか、緑とか、あと紫に、それからピンクに、後は、、、、、、、に、刈り上げに、カツラに、パンダ、鳥頭はオーケイじゃん?なのに俺の銀髪だけは違反とか納得できねぇもんっ』
「他の銀髪の奴も捕まってるわっ。お前だけじゃねぇっっ!!!大人しく他の色に染め直せっ」
『ノンノン!これは生まれつき〜』
「昨日まで赤髪だった奴がヌケヌケと」
『いやだわ先生
お若いのに記憶の蓄積能力が衰えてますわよ
それとも元から私たちとは気が違がってたのかしら?』
「Σ誰だよ!!つかいい加減止まれっ疲れたっ」
『知らねー。止まったら山ティ俺のこと絶対殺(ヤ)るもん」』
「否定はせんっ」
『しろよっっ』
お前本当に教師かっ
『あーもー…なんでいきなり銀髪はなしになったんだ〜?今までいっぱいいたけど何も言われんかったじゃねぇか』
「それなら校長(37)が最近白髪を気に始めたから、らしいぜ。
若いくせにわざわざ白くするなんて許せねぇから禁止なんだと」
は?校長が白髪染めすればいいだけの話じゃん
自己中過ぎねぇ!!?(←人のこと言えない人)
『ちょっと俺、校長に直接抗議してくるわ。じゃっ☆』
「ゴラ待て!出来るわけねぇだろうがっ一般生徒のお前がっ!!!!」
『だ〜いじょうぶ♪だいじょうぶっ♪山ティがチャカ貸してくれればっ』
「あー成る程。・・・って貸せるかボケーーー!!!」
チッ
「お前・・ホントあの三つ子どもに似てきたな・・・」
『先生!侵害です!!あんなのに似てきたなんて・・死刑宣告と一緒ですよ!!!
・・・・ん?いや待てよ。もしかして・・三つ子にアイディア借りたら成功するんじゃ・・・」
(げっ!!!三つ子の!!???
冗談じゃねぇ。そんなことしたら学校崩壊じゃ済まねぇだろ!教え子をサツに引き渡すのは絶対阻止しなくてはっ!!!!(山ティの一瞬の判断結果))
「・・ヤムオエン。仕方ねぇ貸してやるよ」
『やったぁ〜!!!。山ティ太っ腹っ』
「ほらやるから止まれ。そしてこっちにこい」
『んーんー』
そうと決まれば即決、山ティに抱きついて右手の黒い物をねだる
が、
頭上からふっふっふと含み笑いが聞こえる
「お前はもう少し危機感を持つべきだぞ?」
??????
俺の頭の上に?が無数に飛び交う
「つまりな、お前は肉食獣の牙の前に自らやって来た馬鹿っつーことだっ!!!!」
つまり、、、
『ギャーー騙したなっ!!?詐欺師ーーー!!!!』
「クソッ手間をかけさせやがって・・」
(ギャーー般若ァーーー!!!(有志、言葉にならない叫びより))
その後、有志は給湯室で担任(実は山ティ)に無理やり赤に戻されてた。
しかーし!!
白に赤入れたもんだからピンクになってしまってそれを可愛いと山ティがからかったもんだから、キレて有志が山ティのアフロにヤカンの湯をかけて再び全校生徒に逃走劇が目撃された。
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翌日、有志以外にも黄緑だとかクリーム色だとかピンぼけした髪色が繁殖していたのはまた別の話・・
もう嫌!飽きたっ次の変人は何処だ!?
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