心音（ここおと）
【TrainSeat】
電車の窓から光さす
いつもの景色が流れてく
僕はただ突っ立ったままなのに
どんどん速度を増して
どんどん駅が進んでく
目の前の席開いて
座ろうとしたら隣の人もそうだった
一歩引いたら
譲られてなんだかんだで
座ってた
回りの人から見られてる見たいで
そんな視線からにげようと寝ようとしだが
きになって寝られなかった
電車の窓から光さす
いつもの景色が流れてく
僕はただ突っ立ったままなのに
どんどん速度を増して
どんどん駅が進んでく
今度の駅でおばさんがのってきた
ゆずろうかどうしようか
悩んでるあいだに
後ろの人が先にゆずってた
寝ててきずかなかったふりしようとおもったが
また人がきになって
やっぱり寝られなかった
電車の窓から光さす
いつもの景色が流れてく
僕はただ突っ立ったままなのに
どんどん速度を増して
どんどん駅が進んでく
また今度はおじいさんがのってきて
今度はすばやくこえかけた
なのにその人
すぐおりますのでなんていって
そこで自分も次ですなんて
もう一押しできなかった
また今度も譲れなくて
結局いつものじぶんだった
電車の窓から光さす
いつもの景色が流れてく
僕はただ突っ立ったままなのに
どんどん速度を増して
つぎの駅へと進んでく
この駅で下りようと
立ち上がったら
さっきのおじいさん優しく僕に笑いかけ
僕の席へと腰掛けた
こんな弱い僕なのに
あの人はわらってくれた
電車のホーム光さす
いつもの景色に舞い降りた
僕はただ突っ立ったまま
電車はどんどん速度を増して
どんどん見えないとこまで進んで行った
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