小説
ならばここで、終わりにしよう（兵部×皆本 ＳＳ シリアス
しあわせになって、と彼はいった。
絶対にしあわせにと。
しあわせになんてなれない、お前がいない、この世界のどこをさがしてもお前がいない。
……ならばここで終わりにしよう。
そういってお前は笑った。
僕はブラスターを構えて、そして泣きながらお前をみたっけな。
……しあわせになって、とお前は笑った。
そして僕はお前に泣きながら懇願する。
『……薫達をバベルへと、かえしてくれ』と。
それは無理だ。と言い切ったのはお前。
そして僕は泣きながらブラスターの引き金をひく。
ならばここで終わりにしよう。すべてを。
君がボクを殺せば、多分あの子達は永遠にパンドラのものだ。とお前は笑って言った。
でもボクは引き金をひいてしまった。
しあわせになって、とお前は最後に笑った。
ボクは泣きながらお前を見ている。
いつもいつもいつも、ボクはお前を見ていた。
いつもいつもいつも……。
ならばここで終わりにしよう。
その言葉とともに、戦いは終わった。
ボクはこれから、あの子達と直接戦うことになるだろう。
……ならばここで終わりにしよう。
そして幸せに。
しあわせになんて、なれないよ。
この世界にはお前がいない。
幸せになんてなれない。
兵部、お前がいない世界でなんて……。
ブラスターでもしも兵部を皆本が殺したなら、という仮定の作品。
とりあえず暗いです。
ダークです・・・。両思いの設定なのにこれはいたい
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