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You are my...(コラカティ) ※23話ネタバレあり


※23話ネタバレあり
※死にネタ注意



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「パトリックっっっ!!!!!!!!」

















ああ、
大佐の声が、
きこえました。













…そんなに辛そうな声で、俺のことを呼ばないでください。
これじゃあ俺は、
貴女のこと置いていきたくないって、もっと思ってしまうじゃないですか─────












迫り来る敵に体を貫かれて、
目の前で散りゆく光が見えて、
なにもかも真っ白に溶かされていくかの感覚の中。


何故か貴女の姿と、声ははっきりと聞こえた。
















俺は、
大佐のことを守れましたか?
守りきれましたか…?











いつも、いつも俺は大佐の戦略に守られてきた。
でも、
そんなんじゃいけないんだ。
今度こそ…
貴女のことを守る。
守りきってみせる。


そう決めてこの戦いに、いや、また貴女の傍で戦おうと決めたんだ。

だって、









貴女は、
俺にとっての…
大切な人なのだから…。


















「遅刻だぞ、少尉」


堂々と遅刻をしていった俺に、初めて会った貴女はそう言って俺を殴ったっけ。





「今、世界は大きな変革期を迎えようとしている。そのことについて考えるようなことはないのか?」


そんな問いに、ないです。と言い放ち食事に誘った俺に、貴女は最初こそは呆気にとられていたが、最後には笑って「良いだろう」と言ってくれたっけ。





「来い!パトリック!!」


四年前、国連軍として召集された際には何かと俺の面倒を見てくれてたっけ…────







「貴官はどこまで馬鹿なのだ!??アロウズに関わるなとあれほど…!」


自らアロウズに志願した俺に、貴女は心配して怒りを向けたことだってあった…。





本当に、本当にたくさんのことがあったんだ。














あぁ、大佐、
知っていますか?


四年前、ただ威張り腐っているだけだった俺を変えてくれたのは…、…ほかでもない貴女なんです。


大佐に出会ったそのときから、俺にとって貴女は、唯一の大切な存在となったんです。


もし俺の大切な人を奪うやつが現れたら、そいつは俺が倒す。
絶対に傷つけさせはしない。



そう心に決めていたから、
あのときだって気がついたら貴女の前に飛び出していた。


敵が目の前にいて、
もう自分は助からないと悟っても…ここから動こうとは少しも思わなかった。









だから、
助からないなら、最期にせめて言わせてください。










「大好きです、カティ」

















ああ、
貴女に俺の声は、




届いたのかな…──────













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09.03.17

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