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beside you at any time.A(ティエミレ)

ミレイナ side


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急にアーデさんに会いたくなったです…。











「ふー…疲れたですー」



セラヴィーの整備も終わり、ほっと一息ついて格納庫から出ると、


「あ、っ…」


通路の先にティエリアとアレルヤの姿を見つけたミレイナはパッと顔を輝かせて会いたくてたまらなかった彼の名前を呼ぼうとしたが、ティエリアは名前を呼ぶ前に部屋に入っていってしまった。



「む。おしかったです…」
せっかくアーデさんと話せるかと思ったのに…。
あ、でもそれなら、別にあそこまで行って話してくればいいです!

ミレイナはなんだか高揚した気分でティエリアが入っていった部屋の前まできて、入ろうとドアを開けようとした瞬間だった。



「ミレイナ・ヴァスティ?」
「!」



後ろからやってきた刹那に声をかけられ振り返るとなんだか彼は妙に驚いた顔をしていて、何でだろうと思っていると彼の口からとんでもないことが発せられて…。



「…覗きか?」
「覗き…ですか?」
「違うのか」
「えーと…、たぶん違うです。あの、アーデさんが入っていったから…あの…」



覗きではなく入ろうとしたのだし…違う、そうミレイナが答えると刹那はもっと困ったような顔になってしまい、付け加えるようにティエリアに会いたいのだ、と伝えるともっともっと困った顔になってしまって…。
どうしてだろう、しかもなんだか妙に話が噛み合ってない気がするし…。
だんだん不安になっていくと刹那も話が噛み合わないことに疑問を感じたのだろう、ドアを指さして一言。




「男性用シャワールーム」
「…へ?」
「この部屋は、男性用シャワールーム…だが?」
「えっ!?嘘、ご、ごめんなさいですっ!!!!」




何も知らないであの部屋に入ろうとした事への恥ずかしさと、あともう少しで大変な間違いをしでかしてしまったかもという今更な焦りで、ミレイナは顔を真っ赤にして刹那に頭を下げると全速力で走り去ってしまった。









「自分のバカバカバカですー…」


角を曲がったところでミレイナはいったん止まるとなんだか変な汗をかいていて、情けない気分になってきた。





「〜……、アーデさんのバカですっ…」
ほんとはティエリアに悪い事なんて一つもないのだけど、なんだかむくれたい気分になってミレイナは頬を膨らませた。





だってだって、
アーデさんに会いたかったんだからしょうがない。
しょうがないんです…。





「やっぱり、会いたいです…」



なんで今日に限ってこんなにも彼に会いたくなってしまうのだろうか。
分かんないけど、
でも会いたい…
ただ、
傍にいたいです…。












ふと立ち止まったところはティエリアの自室の前だった。
ほぼ無意識のうちに辿り着いてしまった場所。
ほんの少しの逡巡の後。


「…お邪魔するですっ」


ミレイナはその部屋の中に入った。
室内には当然ティエリアはいなくて、ミレイナは複雑な気持ちを抱えながら彼のベッドに座って、それからゆっくりと身を倒した。



…少しだけ待つくらいなら彼ならきっとゆるしてくれる…。
…あぁ、彼が帰ってきたらどんなことを言おうか。
いっぱい二人で喋って、
いっぱい二人で笑って…で、それから、ぎゅって抱きしめて欲しいです…。




そんなことを考えていたらいつの間にかうとうとしてしまって、ミレイナは深い眠りについてしまった。









──…?
──暖かいですー…
──アーデ…さん?








夢と現実の狭間。
不意に暖かさが体を包み込んだ。
それからすぐにミレイナの髪の毛を誰かが梳いたのを感じて、彼が帰ってきたのだとミレイナは喜んで起きようとした。
その次の瞬間。
頭を静かに撫でる感触とティエリアの優しい声が上から降ってきて…。



「いつも、ありがとう…」





それからすぐにミレイナの手は彼の手によって優しく包み込まれた。
その触れた温もり自然にティエリアが微笑みを浮かべたのが分かって…。
もちろんミレイナ自身も微笑みを浮かべた。




「僕が傍にいるから…安心して…眠ってくれ」
(…はいです!)




それなら…
もう少しだけこのままでいてもいいですか?
微睡みの中包み込まれて…
暖かくて、幸せで…。
ミレイナは握られた手をそっと握りかえした。



(…いつでもミレイナもアーデさんの傍にいるです。)










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ミレイナ視点のstoryでした!
upがちょっと遅くなってしまい申し訳ありませんでした



09.03.12

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