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小説
StoryX
ノアの方舟サーカスを観劇した翌日、セバスチャンからとんでもないことを言われた。
 
「サーカスに入団!?!?」
 
「はい、なので早く着替えを終わらせてください」
 
扉の向こうでセバスチャンが黒く微笑んでいるのがわかった。
「でも!サーカスって!私どっちかってゆうと不器用だし!」
「とりあえず潜り込めばいいのですよ。坊ちゃんも入られますし・・・」
 
「え!?シエルがサーカス!?無理があるでしょ!!!」
私が驚いていると・・・
「無理があって悪かったな」
 
・・・扉の向こうからシエルの声。
「う!あ〜、ごめんって!でも本気なの!?」
「しょうがないだろ、早く行くぞ!さっさと着替えろ!!」
「はーい・・・」
 
 
 
 
 
 
 
そんな感じでまさかの入団テスト。
 
「こらまたエライ可愛い子ら、連れてきはったなあ」
ジョーカーが私たちを見ていった。
シエルはフィニの名前を、私はメイリンの名前をかりた。
 
まずはシエルがテストを受けている。
うああ〜〜〜
緊張するなぁ!私にできそうな種目なんてないよー!
 
そんな事思いながら隅っこでボンヤリしてると、
「あんた、種目は決まってるの?」
あぁぁ!あのセクシーお姉さん!
「いえ!それが、わたし不器用なもんで・・・汗」
「ふーん・・・動物は好き?」
 
ん?唐突な・・・
「あ、はい。昔(未来で)犬も飼ってましたし」
そういえば・・・元気かな、ポチ・・・(←飼い犬)
「じゃぁ、猛獣使いやってみる?」
 
 
「猛獣!?あ、お姉さんがやってた!?」
 
「あはは、ビーストって呼んでよ。あれね、動物と相性よかったら簡単だからさ。それにあんたかわいいから、面倒みてやるよ」
 
「わぁ〜〜〜!ありがとうございます!!!」
そう言うと、ビーストはニコっと笑って、ジョーカーに話に言ってくれた。
 
 
ふう・・・ひとまず入団成功♪
でも、あんないい人が犯人だとは思えないんだよなぁ・・・
 
 
 
そしてその後、セバスチャンが「ブラック」、私が「ローズ」、シエルが「スマイル」と芸名をつけられ、ジョーカーが裏を案内してくれることになった。
 
「まずここいらが、あんさんらが寝泊りしはるテント」
へぇ〜
テントで生活って・・・移動サーカスっぽくてかっこいい!!!
「ほんで、あっちが食堂と食料庫・・・・そんで、ここから奥はメインキャストのプライベートテントどす」
 
「・・・プライベート、ですか?」
私がきくと、ジョーカーはさらりと
「ま、偉くなると個室がもらえるってこと。・・・あ、それからアレはスネークのテントどすから、近づかん方が見のためどすえ。毒蛇がぎょうさん放し飼いされとるから、噛まれたら一発であの世行きどす」
 
怪しい!怪しいでしょ!
シエルとセバスチャンもそんな顔だ!
そして、スネーク以外の1軍メンバーは幼馴染とゆう情報も入手♪
 
「さ、ここが訓練場どす」
「ふえぇ、みんなすっご・・・!」
 
「ジョーカー!そろそろ出番だよ!」
「はいな」
あ!ビーストさん!!!
声をかけようとしたけど、何故かセバスチャンを見ると舌打ちして行っちゃった。
 
 
「ねぇ、毒蛇って超怪しいよね」
「あぁ、セバスチャンなら毒蛇くらいなんてことないだろう、子供達がいるかどうか・・・」
「いませんよ」
「「え?」」
「昨日の夜も先程の案内でも、子供達の気配を感じませんでした」
 
へ〜・・・
じゃぁ子供達はどこに???
「おーいおまえら、ちんたらしてんじゃなーぞ!」
あ、ダガーさん!
「お前らはまず、演目決めないとな。ローズは姐さんに任せて、スマイルはナイフ投げだろーな。・・・ブラックは?」
「特に希望はありませんが」
「お前運動神経いいもんな〜。じゃぁ、できそうなものからやってみろよ」
 
「では・・・空中ブランコ」
!?
空中ブランコから始まり、セバスチャンは次々と完璧にこなしていく。
すげー
 
「つぎは・・・「もういいから!!!」
慌ててダガーが止めた。
えーもっと見たかった〜
「まいったねコリャ、また大型新人登場か!」
「・・・また?」
わたしが聞くと、どこかを指差してダガーが言う。
「おーい!ちょっと降りてこいよ!」
う!?あれは・・・
 
「スーツ!」
3巻にでてきたウィリアム!?!?
 
「はぁ・・・嫌な気配がすると思えば・・・まったく」
 
ジャキーーーーーン
 
 
はう!!!ほんものだぁ!(馬鹿)
「今度は何を食い漁りにきたんです?悪魔風情が!」
 
ってオーイ、悪魔って言っちゃだめだろ!
でもそこはなんとか、ギャグだと思ってくれたらしい・・・
ふぅ、あせるなー!
 
「あ、ローズ!」
「ビーストさん!」
ビーストさんが向こうで呼んでる!
「こっちおいで、まずは動物に慣れないとね」
「は〜い♪」
 
 
 
 
「ローズ、やっぱり猛獣使い向いてると思うよ」
すっかりおとなしくなったベティを見て、ビーストさんが言う。
「ホントですか!?嬉しーい♪」
「あ、新人の部屋決めらしいよ、行く?あんたは私の部屋だけど」
「え!?いいんですか?!」
「うん、ジョーカーに頼んどいたから。それに女子部屋他にあまってないからね〜」
「うわーありがとうございます!あ、でも見に行こうかな。スマイルとブラックのテントも知りたいし」
「じゃぁ行っといで」
「はーい」
 
 
 
 
「・・・・・」
来るんじゃなかった・・・・
シエルとセバスチャンが離れたうえに、セバスチャンは・・・ウィリアムと一緒で、黒いオーラむんむん!
 
まぁ私はビーストさんと一緒でよかった♪
 
 
 
 
私は、ビーストさんとたくさんしゃべって、眠りについた。

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あきゅろす。
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