私はお姉ちゃん 昼休み、文芸室にて。 退屈な現国もおわり、夢の船を漕いでいた私はみくるちゃんに起こされた。 「さわさん、もうお昼ですよー。文芸室行くんでしょ?」 「あ、ありがと、ふぁ〜…。今日の弁当なにかな〜…」 私は寝ぼけ眼をこすり、目が痛くなってようやくやめた。 眠い…けど、腹減った… そこまできて、ようやくある重大な事に気がついた。 「あ、文芸室がどこだかわかんない」 いけね。言い出しっぺが分かんないとか私のアホー! 「大丈夫ですよ、文芸室は私の所属する部活の部屋だから。私が案内するね」 本当の事を知っている私としては、文芸部なのか、と聞くような事はしない。 野暮ってもんだ。 たわいないおしゃべりをしながら、廊下を歩く。 「ここが文芸室ですよ」 校舎が変わってひとつめのドアでみくるちゃんはそう言った。 「ありがたい!じゃ、中に入ろうぞ、みくるくん」 私の口調が変なのはデフォです。どうぞご了承くださいな。 とか考えながら、ドアを開ける。 「レディーファースト、みくるちゃん、先どーぞ!」 笑いながらそういうと、さわさんだって女の子だもん、とみくるちゃんもつられて笑い、部室に入った。続けて部室にはいると、すでに長門、古泉、キョンの姿があった。 [*back][next#] |