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碧い思い出
amour secret5*はじめての喜び
無理を言った跡部の家への訪問は
いとも簡単に叶ってしまった。
「景吾とは仲良くしてくれてるのかしら?」
「あ、はい
 ようしてもろうてます」
跡部のお父さんはいつも出張中らしい。
でもこんな家に住んでる跡部は
きっと愛されてるんだろう。
「そういえば名前言うてなかったですね」
じつは跡部のお母さんと会うのは
初めてだ。
「俺は━」
「忍足侑士君、でしょ?」
「あ、そぉです、けど・・・」
「どうして?って顔ね」
くすくすと笑う跡部のお母さんの横で
跡部はむすっとしている。
「毎日毎日あなたのこと話してくれるのよ
 今日はメニュー決めたーとか
 うるさいくらいにね」
「余計なこと言わなくていい」
「あーら、本当のコトじゃない」
俺の事、まいにち━?
ポーカーフェイスじゃなかったら
俺はたぶん今頃真っ赤だ。
「そぉ・・・ですか
 嬉しい、です
 今までずっとあんまり話してなかったんで・・・」
跡部が俺のコト毎日話してるという、その事実。
俺にとってそれは
天国に昇天できるくらい嬉しかった━

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あきゅろす。
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