乙女、青春を腐心せよ(腐女子連載 長編) 4 あの後、跡部さんが先生に何か言ったようでお咎めはなかった。 あの拉ン致事件(拉致とランチを掛けた)のあとから私はあのテニス部の部室でお昼を食べている。(というよりも毎回連れていかれるので諦めて自分から行くようになった) 彼らが異常にモテるというのは本当のようで何回か呼び出しをくらったが、その度に呼び出した女の子達を逆に口説き落としてきた。その為か最近はめっきり呼び出しはされなくなった。それどころか廊下で会うとお姉様と呼ばれるようになった。してやったりである。 そして新たに2人、後輩の友達が増えた。 まず1人は1-F鳳長太郎くん。 とても背の高い紳士的な男の子である。 聞くと彼も女の子が苦手らしいが、亮から私の話を聞いていたらしく興味を持ってくれたそうだ。 可愛かったので彼には飴ちゃんをあげた。 もう1人は日吉若くん。長太郎くんと同じクラスだそうだ。 彼は拉ン致事件の時にいたきのこヘアーの子だ。武術をやっていると聞いたので左近ちゃんの通常八連をやってあげたら懐かれた。 可愛かったので彼にはきのこの山をプレゼントした。 そして最近何故か彼らがマネージャーに誘ってくる。 別にマネージャー業ができない訳では無い。一時期黒バスの桃井ちゃんに惚れた私が人手不足だったバスケ部の仮マネージャーをしたこともあった。 では何が問題なのかと言うと時間である。拘束時間の長いテニス部のマネージャーになったら同人誌を書く時間が減ってしまう。今まで1~2冊出せていた新刊が1冊も危うくなる。 とりあえず今はどうしても必要な際の臨時マネージャーならやると言ってあるが皆様大変不服なようだ。 すると早速臨時マネージャーの御依頼が入った。今度の土曜日に他校と練習試合があるらしい。3年が引退して初の練習試合で、相手校にもマネージャーがいないので人手が欲しいらしい。面倒だが友達のためだ。仕方がない。 とりあえず仕事を覚える為に明日から土曜日までの3日間部活に顔を出すこととなった。 [*前へ][次へ#] |