雲綱 2 綱吉がこのボロアパートに住むようになってから、毎晩ろくな夕食を食べていないと知った雲雀は、 「僕は毎日ちゃんと栄養のとれた夕食を食べないと嫌なんだ。しょうがないから、君の分の夕食も作ってあげるよ。」 そう言って綱吉の部屋に住む様になってからは、毎日会社を早く切り上げて家に帰って来る。 不器用な雲雀の優しさ………、 久しぶりの人の優しさに、綱吉はついつい涙腺が何度か緩んでしまった。 「……ん、綱吉?」 雲雀が、ソファーから体を起こした。 あと一週間。 補習からクタクタで部屋に帰って来ると、玄関まで迎えに来てくれる人も、 温かい手作りの夕食を一緒に囲うあの笑顔も、 何気なく楽しみにしていた、夕食後の僅かな時間のくだらない雑談も… 全部、一週間で前の一人暮らしだった生活に戻る。 「綱吉?泣いているの?」 ―――――――――――― あとがき 続きます!W 自分の心に気づいた(?)綱吉。 何を考えているのかわからない雲雀。 んー… どうなるっ!?W← 蜜玲 [*前へ][次へ#] [戻る] |