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短編
未知の世界




「男同士のエッチってさ、気持ちいのかな?」



三台分のゲーム機の音が鳴り響いていた部屋に沈黙が流れた。


その原因を作った張本人は「いや、なんか姉貴がびーえるとかいうのにハマったみたいでさ。」と呑気に笑っている。


けれど彼を除く二人は、未だに視線を彼から離せないでいた。





「……気持ちいか?」


黒髪を後ろに流した壁際に座る男が口を開く。


「えっ…!…あぁ、そうそう!」


「お前はどう思うの?」


金髪をツンツンに立てた窓際の男が問う。


「んんー、姉貴が言うにはなんか凄いらしいけど…」




また部屋に沈黙が流れる。



「気持ちいんなら俺も一回やってみたいなぁー…なんてっ………ッンん!?」





そういって笑った少年を黒髪がベッドへと押し倒す。



「お前が悪ぃんだからな?」


そう不敵な笑みを浮かべて金髪が少年のカッターシャツのボタンに手をかける。




「そうだよ。ずっとずっと俺らが何度も頭の中で想像していた事を試してみたいなんて君が言うから。」


「お前だって一度やってみたいんだろ?いいぜ、俺らがお前に想像以上の快楽をやるよ。」







あぁ

こんな事になるなんて、
誰が想像しただろう。



さっきまで横に並んでゲーム機を弄っていた友達が、何度も自分との性交を想像していただって?


だけど、この二人に追い詰められても抵抗をしない自分自身に一番驚いた。







END



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あきゅろす。
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