幼なじみ
恋人
「諒、起きろよ」
午前8時、俺の枕元で甘く低い声が俺の名を呼ぶ。
「ほら、また遅刻するぞ」
その声を枕元で聞くようになってから、早1ヶ月…。
「……んー…、志己?」
俺は重い瞼を半分だけ開けた。
「おはよう、諒」
にこっと目の前の志己が微笑む。
「…………ーーーッ!!!」
毎日思うんだけど、朝からその顔は刺激が強すぎるからっ!!!
「ほら、着替えろよ。なんなら俺が着替えさせてやろうか?」
「じっ自分でやりますッ!」
付き合いだして間もない頃、一度だけ志己に着替えさせられた事がある。
ー…『やッ…!志、己!…ぁあッ』
ー…『やらしーな諒。俺はただズボン履かせてるだけだぜ?』
「……もう絶対着替えさせてもらわない。」
志己に着替えさせてもらうと、早いどころか1時間以上遅刻してしまう…。
*end*
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