幼なじみ
朝
***
朝―…
「ん…っ…!?」
朝目を覚ますと、裸の志己が俺に抱きついていた。
「…諒…。おはよ…」
志己も目が覚めたらしいが、まだ寝ぼけている。
「―…ッ!?…し、しきっ!!!…ちょ、…ッぁ…!」
志己の足が俺の脚の間に入ってくる…。
「…ゃめ…ッ!……ん〜〜〜〜!!!」
―ぴぴぴっぴぴぴ…!!!!
「「……!?」」
突然の、耳障りな音。
どうやら、セットしてあった目覚ましがなり始めたようだ。
「……ぷっ…」
「し、しき!?」
急に志己が肩を震わせながら笑い出した。
「お前、まだこんなでかい音じゃなきゃ起きれねーのか?」
「…はっ!?」
え、あの…。
昨日のやさしい志己さんはどこへ…?
「まぁ、もうこれも必要ねーな」
「……??」
「これからは毎朝、俺が起こしに来てやるよ」
「………ッな…!!!!!」
朝っぱらから耳元で熱く囁かれて、
俺の小さな心臓はドキドキしっぱなしだ。
なんか…
明日から朝が、すごく、不安です…。
*1章end*
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