幼なじみ
衝撃★
***
―諒の部屋…
「「………。」」
俺は大変なことをしてしまった…。
あれ程嫌いなヤツを自分から家に誘ってしまったのだ。
「諒、ゲームは?」
「はっ…はいっ!」
なんて声出してんだ俺!!!
って言うか、こうやって2人で部屋に居ると、嫌でも昨日の出来事を思い出してしまう…。
「…はい、ゲー……ぁあっ!!!」
―バタバタッ…!!
積み上げられた漫画につまづき、俺はゲームごと前へ倒れた。
「―…ったぁー……」
あれ?思ったほど痛くない…?
「……。」
「………へ?」
あ、あ、あ……俺、志己の上に居るッ!!!
俺はどうやら、志己の方へ倒れてしまったらしく、仰向けになった志己の上で、志己に抱きつくような体制で倒れている…。
「……ご、ごめ…っ…!」
―グイッ…!
「…いた…っ!」
志己は俺を床の上へ引き剥がすと、スッと立ち上がり、ドアの方へと向かった。
「し、志己!ごめん…っ!!」
どうしよう…。志己を怒らせた?
「待って!志己…!」
―グイッ!!
「うっせーんだよッ!!!」
志己が俺の体をベットへ押し倒す。
「…ッ何なんだよっ!!また襲われてーのかッ!?」
「し、志己…?」
こんな感情的な志己初めて見た。
「今まで俺のことあからさまに嫌ってただろッ!?なのにどーして家になんて呼ぶんだよ…ッ!!!!…そんな顔すんだよッ!?」
「…志己…。」
「俺の名前呼ぶんじゃねーッ!!!!!」
―ビリッ…!!
志己の手が俺のカッターシャツのボタンを引き千切る。
「……っあ…ッ…」
志己が俺の胸の突起に噛み付く。
「…ッ…なん、で…ッ!…他のヤツにも…か…?」
「…えっ?」
志己の肩が微かに震える…。
「俺が…ッ…ずっと、側にいたのに……」
「志己…?」
志己?何…?
「…なんで抵抗しねーんだよ…ッ!!!」
―グイッ…!
俺の制服を乱暴に脱がす(正確に言えば、途中までおろす)と、志己はあろう事か、俺の自身を口に含んだ。
「…!?…ッ…やめ、…きた…なっ…んんー!!!」
え?何これ…。
「ひゃ…ッ…ふ…ん…ッ!!」
頭の中が真っ白になる…。
そして、何かが込み上げて来る感じ…。
「あぁ…ッ!!…ゃ…っ…し、き…ぃッ!!」
―ピシャッ…!
鳴呼、どうしよう。
俺、イッっちゃった…。(志己の口の中で、志己の舌によって)
俺の自身から出た白い液を志己は愛おしそうに舐めた。
そんな志己が弱々しく見えて、守ってやりたいと思った。
「…はぁ…ッ…志己…っ」
だから思わず、志己の髪を撫でてしまったんだ…。
―ぽたっ…。
足に熱い何かが落ちた。
「…ッ…ずっと、…ずっと………
俺は諒が好きだったんだ…。」
それは突然の告白。
思いもしなかった展開。
初めての涙。
顔を火照らせ、目に涙をためて、いつもセットしてある髪をぐちゃぐちゃにして…。
「…だか、ら…っ…他のヤツの…言う事なんて聞くなッ…!…俺の、言う事だけ聞いてれば…いい。俺の事で悩んで、俺の事だけ考えてればいい…ッ…!」
それは、まさしく志己らしい愛の告白だった…。
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