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骸綱
ちょこけーき(2010ムク誕)
――――――――――――
2010年骸さんの誕生日話です(^3^)/!


骸さんが少々(?)痛い人です;





おっけー?

――――――――――――







6月9日


沢田家、玄関前―…













「クフッ、綱吉くん何くれるんですかねー」













並盛中学の下校時刻。



部活動に所属していない綱吉は、もうすぐ自宅へ帰って来る頃だ。













「花?人形?それとも服ですかねぇー?」




「ま、綱吉くんがくれる物なら何でも嬉しいですけど。」












愛しい綱吉を玄関先で待つ骸は、終止にやけていた。





「嗚呼、早く会いたいです、綱吉くん…。」






その姿は、以前のクールな『六道骸』をまったく感じさせない程の威力があった。













***








「……………綱吉くん、来ませんね、」












あれから約1時間、
骸は綱吉が何を自分にくれるのかと想像しながら綱吉の帰りを待っていた。





「…………。」





しかし、一向に学校から帰ってくるはずの愛しき人の姿は現れない…。





「事故にでもあったんでしょうか?……補習、はないですね。テストがやっと終わったとこの前話してましたし…。」













じゃあ何故?







ここ最近使っていなかった頭をフル回転させて考えた。













「…あっ!六道骸!てめぇ、十代目のご自宅の前で何してんだっ!!!」








少し前に聞いたことのあるような声に、骸は考える事を一旦止めて顔を上げた。




「おや…?君は確か自称綱吉くんの右腕の………」


「獄寺隼人だ!!」


「あぁ、たしかそんな名前でした。」






でもどうしていつも一緒に帰って来るはずの彼が此処に…?





骸の頭の中は顔には出さないものの、更に混乱しだした。










「お前、もしかして十代目を待ってるのか?」


「え……、そうですけど。」



骸がそう答えると、目の前の銀髪の少年は満面の笑みを見せた。













「残念だったな、六道骸。十代目は会う人がいるからと言って、いつもと違う道を帰られたんだ。」














「……………………なっ、」







骸の頭の中、目の前が真っ白になった。









綱吉くんは今日が僕の誕生日だと知っているはずだ。


それなのに違う者と待ち合わせ…?




仮にも僕達、付き合ってるんじゃないんですか?












「まぁ、新しい相手を探すんだな…………と、言いたいところだが」


「………………?」












「………すごく、すっげぇ認めたくねぇけど、十代目はそんな尻軽な方じゃねーし、お前にちゃんと惚れていらした。」


「………――ッ!!つな、よしくん…。」






獄寺は骸から目を逸らすと、地面を見て告げた。












「きっと何か訳があったんだ。並中とは反対の道に行かれた。」














「…………―ありがとう、ございますっ…!」










そう言い終わるな否や、骸は並盛中学へと駆け出して行った。













「………………ッ…十代目を泣かせんじゃねーぞ、パイナップル頭!」












***






「………っ、はぁ……綱吉くん、何処にいるんです、か…?」





あれから骸は並盛中学まで全速力で走って来た。


それはそれは、
横切る人々が目を丸くして口をぽかんと開けてしまう程必死な姿で…。





「……信じたくないですが、やっぱり誰かと会っているのでしょうか…。」













骸の鼻の奥がツンと痛んだ。



それと同時に、目頭もなんだか熱くなってきた気がする。
















「……、…ッむく、ろ!!!!」














「!!!綱吉、くん!?」












確かに聞こえた。






ここ半日1番聞きたかった声。













「…っ、骸!」












―…ギュッ…







綱吉の細い腕が、骸の腰に絡まる。






「……、綱吉くんっ…。」

「ばかっ!!」


「…―――ッ!?」



急な怒りの声に驚く。





「……なんでこんな所にいるんだよ、」







その声は消え入りそうな程の小ささで、微かに震えていた。






「……?綱吉くんこそ、どうして此処に…?」







純粋な疑問だった。


骸は綱吉が帰って来るのをずっと待っていたのだから…―。













「…――!どうしてって…!…骸を探しに来たに決まってるだろッ!?」



「……――――ッ!!」









腰に絡めた腕を少し緩めて見上げられた瞳には、沢山の雫が零れそうな程たまっていた。








「黒曜に行ってもいないし、犬さんや千種さんは知らないって言うし…ッ!……、俺ずっと…探して
「綱吉くんっ」







―ギュウッ…!!!








「すみません、疑ったりして。綱吉くんはやっぱり僕のことを愛してくれているんですねっ!!!凄く嬉しいですっ!大好きです!!!」



「なっ!?///う、わっ!ちょ、骸ッッ!!く苦しい!!!」





―ギュウッ!!!





離してと綱吉が抵抗しても、骸の綱吉を抱く腕に力が入るだけで、なんの意味もなかった。





「む、骸!お願いっ!1分だけ離して!」











「…………、はい」





綱吉の首から骸の腕が名残惜しそうに離れていった。





「………、そのっ…なんかすれ違いがあったみたい…だけど?…今日はお前の誕生日じゃん?…だから、その―…」













「おめでと、骸っ」














そう照れ臭く笑った綱吉の手には、可愛らしくラッピングされた箱が握られていた。







「これ…、味は保障できないけど、母さんに教えてもらって作ったからきっと大丈夫だと思う。」



「…………開けてもいい、ですか?」






…―こくり、


目の前の綱吉が、小さく頷いた。


















「…………これはっ、」






可愛い箱からでてきたのは、ハート型の良い匂いが漂うチョコレートケーキだった。












「…綱吉くん、僕っ、」















―…ギュウッッッ


「うおっッッ!?」












「ありがとうございますっ!こんな幸せなプレゼント初めてです!」




顔は抱きしめられていて見えないものの、凄く嬉しそうな顔をしているということは、綱吉には分かった。




「骸、苦しいって!」

「もう1分経ちましたよ」

「……なっ!?///」













―…ちゅっ









「……――――――ッ!?!?//////」







骸は綱吉の頬に、熱い唇を落とした。













「大好きです、綱吉くん。」














それは夕方の並盛中学正門前の、6月9日の出来事―…。






*end*





――――――――――――あとがき


はっぴーばーすでい!
骸さんっ(*^▽^*)☆


と言うわけで、
小説書いてはみたものの…
なかなか上手く動いてくれなくて困りましたorz←
(君、それはただの力不足というのですよ。僕のせいにしないで下さい。)


いやー、
でもとにもかくにも二人はいちゃいちゃしてればいいと思うよ(^q^)!

例え恐怖の風紀委員長様がおられる並中の正門の前だとしてもね☆←


このあと雲雀さんが出て来て暗黒サンドになるもよし、

暗くなって犬達が迎えに来るまで二人の世界に逝っちゃうもよし。


とりあえず誕生日だけでも骸さんはちゃんとした扱いをしてもらえるといいね☆←


蜜玲

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あきゅろす。
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