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3.日本人が英語話せる訳ねーだろ!!
「ん…」

目が覚めるとまた激痛が走って顔が歪んだ。
あーさっき目が覚めた時見た同じ部屋で、ってことは外国人の人いたよなとオレは夢を見ていたんだという可能性は見事に無くなった訳だ。
どうやら随分寝てた様で、窓の外は真っ暗だった。

「頭痛ぇ…」

身体に痛みを与えないようにゆっくり起き上がった瞬間フワッとして倒れそうになったが前のめりになり後ろに倒れることは防いだ。
その代わりにやっぱり上半身が悲鳴を上げた。

「うっ…つか、ここ何処」

ちらりと右腕に目が行くと包帯を交換してくれたんだろう新しい包帯が巻かれていた。
とにかく、ここには少なくとも1人の人間はいることは確認している。
ガチャンと小さくドアの音がするとコツコツと誰かが歩いてきた。

「It awoke!!How do feelings?Do not get up yet.」

「…………OK(やっぱり英語だ!)」

ペラペラと流暢な英語に戸惑いつつもヒアリングでなんとか聞こえたDo notの発音で多分まだ起きるなと言っていることがわかった。
オレの英語レベルはテストに出そうな所を覚えているが理解はほとんどしてねぇよ!!
また女の人はどこかに走って行ってしばらくすると老人と別の女性を連れてやってきた。

「(なんか格好おかしくね?)」

2人共全体的に長い服を着てて女の人は涙を拭きながらオレの頭を撫でてきた。
何この子供扱いと戸惑いながらもとりあえず謝った。
すると女の人は何か言ってきたが、知ってる単語が一つもない。

「Sorry,えーI can't speak English becouseー I'm Japanese.」

通じてんのかコレと半分日本語が入りながらも話した。
あーもう日本人は居ねぇのか警察(サツ)の奴居るだろ。

するとじーさんが驚いた表情を出すと棒を振って話した。
「(…棒?)」

「儂の言っとる言葉がわかるかの?」

いやいやいや、そんなことはあってたまるか。
こんな非科学的な。

「……日本語お上手ですね」

「儂は日本語は喋れんよ」

「………。」

開いた口が塞がらないとらこのことで。
認めたくないが今やったのはどう見ても魔法。
言葉が通じる魔法を掛たのか!
オレの頭の中では魔法=あの眼鏡の少年の物語しか出てこなかった。
よく考えろオレ、アホか!!こんな事が起こるはずない。
「……ドッキリ「それも違うの」

頭が痛くなった。(元から痛かったが)
一樹がすげー!!って目を輝かせ狂喜乱舞している姿が出てきた。

「何がどうなってるか説明してくれたら有り難いんすけど」

「儂も君に聞きたいことがたくさんある。
とりあえず先に自己紹介でもしようかの?儂の名前はアルバス・ダンブルドア。
こちらはミネルバ・マクゴナガルじゃよ」

どんぴしゃだ。あぁ、そんな名前とかやっぱりハリポタかよ!!

「狩野、あ、違…慧・狩野」

「ふむ、慧と言うんじゃな?いや良かった君の名前を聞くことができて」

フォッフォッフォと笑うじーさんを見て頭を抱えた。
もう勘弁してくれ。
するとまた棒(杖なんて認めねぇ!!)を振るとどこからかグラスとポットが飛んできてポットが勝手に紅茶を注いでいた。
初めて見る魔法に目が点になった。
それを見てまたじーさんは笑って紅茶を勧める。

「心配せんでも何も入っておらんよ」

とダンブルドアとマクゴナガルが紅茶を飲むのを見てグラスに手を延ばす。
喉が渇いていたのを今更思い出し、一口飲めば冷えた紅茶が喉を潤しもっと飲みたいと一気に飲み干し息を吐いた。

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