[携帯モード] [URL送信]

僕の灯を君に、十六夜。
第一夜∞依存症


どうして僕はいつもこうなんだ。



またアレに依存してしまう。



どうすればいい?
最善の策はなんだ?



アレがないと僕は生きていけない…!!



深い眠りにつこうものなら、身体中が震えだす。
震えを抑え付けようと、手を突き出して、空をもがく。
空振りに終わるその手を、いつもママが握り締めるんだ。


街を歩こうとすれば必ずと言っていい程、足がすくむ。
一歩踏み出そうと、筋肉に力を込めて、力強く。
勢い余るとそこらへん殴りかかって、いつもパパが怒鳴り付けるんだ。



そして僕はフラッシュバックに襲われる。



どうすればいい?
最善の策はなんだ?



時計が休まず動くように、
僕の心臓だって確実に動いてるはずなのに。



欲する事はどうして止まない?
黙っていれば良いものを。
またアレに依存してしまう。



もうどうすることも出来やしない。
依存なしじゃ生きてけないのさ!


だってみんなが、いつものようにしてる事。
ためらわず。日常茶飯事。当然の如く。
パパもママも。
友達も。
恋人も。



みんなみんな、依存の上に成り立っているのさ。
食べる。
寝る。
創る。



ここは所詮依存なしでは成立しないのさ。



だから。
僕も。


××××!!
僕に快楽を!!



身悶えする程の快楽を!!



酒より煙草より女より、僕はお前を欲しているんだ。
解かってくれよ。



あぁ。



あぁぁぁ。



あああぁぁぁぁ……。

[→#]

1/16ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!