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メタルハート
屋根
「嵐、喋っちゃダメだよ!
おぃアンタッ!!ボクが相手だよッ」

そう叫んだ維星だが、次の瞬間、相手の剣が喉元寸前で突き止まる!
一瞬のスピードで繰り出された攻撃に、維星はなす術なく、冷や汗が頬を伝った。

「死にたいの?子猫ちゃん…
あなたも嵐も私には勝てなくてよ」

鋭い目つきで威嚇してみるも、口内では歯が震えていた。
絶対絶命のその様子を傍らで眺める葉月もまた、自分の無能さを呪っていた。

…ねぇ りゅあ
どうしたらいいの…

無意識にりゅあを抱く力を強めた葉月は、祈りにも似た感情が込み上げる。
閉じた目には薄ら涙が滲む。

…りゅあ
あんたが居ないと私…


その刹那――

ぽぅ

りゅあの体の異変に気付いた頃には、葉月は目を疑わざるを得なかった。

…りゅあの体が光ってる!?

青く、そして澄み切った屈託のない氣。
安心にも似た、この氣は間違い無くりゅあのもの…!!

「りゅあ?」

小さく呼び掛けてみても、本人は"エデン"という症状のままの瞳。
焦点は未だ定まっていないが、りゅあはぴくっと手を震わせると、ゆっくりと立ち上がった。

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あきゅろす。
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