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メタルハート
アルランダ
―――…

「へぇー
ここがアルランダ中心街…綺麗ね」

夜の街に浮かぶ色とりどりのネオンを見て、葉月は感嘆した。
貴族風のドレスを着込んだ貴婦人、タキシードを羽織った紳士達が、石畳の通りを行き交っていた。

「ここは夜のない街アルランダだもん!!
まっ表向きは煌びやかだけどぅ☆」

葉月の隣で、溜め息混じりに維星が言った。
…表向き?と疑問に思っていると、りゅあを抱いた嵐が付け加える。

「この街はカジノやギャンブルの街。
金持ち貴族がいれば闇組織もいるんだよ」
「…なる程ねぇ」

あの屋敷はカジノだろうか…確かに入りにくそうι

「それよりねェ…嵐…」
「あぁ…気付いてる。」

目も合わせず突然小声で話す維星と嵐。
が、葉月は何の事だか解らない。

「…何?」

困惑の表情を浮かべた葉月だが、二人はお構いなしに通常の会話に戻っている。

「小泉のティラミスだからね〜?」
「…俺は小泉のティラミスとは一言も言ってないけど?」

葉月は何となく空気を読んでここで質問したらいけないと思い、維星の言う「小泉のティラミス」を想像してみた。
小泉というのは店の名前だろうか…
洋菓子なのに古風だわ…

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あきゅろす。
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