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メタルハート
アルランダ
「…ごめんね」

そう言いながら、葉月は傍らに眠るりゅあを見つめた。

未だ虚ろな目を開いた状態でぴくりとも動かない。
まさに"エデン"第一期の症状だ。

「…葉月ちゃん、こっちがごめんね、だよ。
アジトへ行けば俺より説明上手いのがいるから…」

何も知らない葉月にとって、"エデン"に陥った少女の事も、俺達アンタレスという輩と行動する事も、不安で一杯だろう。
せめてもの労いを込めて気遣ったつもりだったが。

そんな葉月の浮かない表情を見ていると、さっきの夢を思い出してしまう。


…何で、今更。
あんな夢を見てしまったんだろう

…思い出したくないのに。

俺はもう、貴女の事は…


「葉月〜ぃ!!」

突然の大声にハッと我に返ると、横で騒ぎまくっていた維星が叫んでいた。

「そんなに気負うことないよっ☆
嵐が、葉月にもティラミス奢るってよ〜」

きゃぴきゃぴと根っからの明るい性格の維星は、既に葉月と仲良く言葉を交わしていた。
人見知りしない性格っていうのも、度が過ぎると困ったもんだけど維星は何だか憎めない。

…例え奢ると言ったティラミスがもう一つ増えても。



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あきゅろす。
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