過去の拍手お礼
7000H【アサシン】
Aアサシン牧師
「貴方の罪を主に明かして許しを乞うのです……」
私がそう言うと貴方は鼻で笑って言った。
「主に? ハッ! 馬鹿バカしい。おれは懺悔しに来たんじゃない。レイジが良く来ると聞いたから来てみただけさ」
真っ直ぐ切り揃えた漆黒の髪を振り、意思の強い瞳が私を見つめている。
レイジの知り合いだと云う人は、歳は少し上だろうか。表面上は静かに見えるが内には燃え盛る炎の獣がいると私は感じた。
「それでは、何しに此方に来たのですか? 」
お互いの視線がぶつかり合って、暫し時が止まる。先に外したのはこの綺麗な人だった。
「面白いね……レイジが来たがる訳だ。読めない奴は珍しい」
あんただったら、懺悔しても良いかな? 静かに微笑み貴方は部屋から出て行った。
あの人には、ふさわしくない血塗られた場所へと――
私は眼鏡を外し、祭壇へ膝まづき祈る。
神よ……聞き届けたまえ……
美しきチルドレン達に暫しの休息と魂の安らぎが有らん事を……
アサシン牧師にも安らぎを!
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