月三物語
最終話
今、俺は赤月総合病院にお見舞いに来ている。
病室を開けるとそこは色とりどりの花だらけで。俺の手にもカスミソウの花束がある……
「月島さん、また持って来たんですか? もう置く場所が有りませんよ! 」
『看護婦さんにまた叱られたな……』
俺は、仕事の合間に毎日この病院へ逢いに来ている……
今日は友達の探偵事務所の創立記念日で少し遅くなった。
『赤月に会って来たよ……見習い君と、その彼女がいたんだ。懐かしいな……俺達が出会った頃と大体同じ年頃なんだから……』
俺は近付いていく。この世で一番愛しい人に……
そして……話し掛けた……
「涼……元気か? 」
そして耳元で……
「愛してるよ……」と。
end 06.5.28
シーズン2へと――
[前頁][次頁]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!