[携帯モード] [URL送信]

運び屋 青木瞬介の日常


 俺は、話しを進めた。これ以上コイツらと一緒に居たら、体と精神がもたねえ……
「仕事の話しなんだが、大した依頼じゃないんだ。まあ、お引っ越しだな。」

 途端に、玲児はつまらなそうな顔になる。

「なんだ――肉体労働かよ。ワタシ達の仕事じゃないわね――」

 真琴は、表情を出さずにいたが、ボソッと言った。

「いいんじゃね――オレ、こ―見えても力あるし…なにより、人助け出来る。レイがしなくてもオレ、やるから。」

 驚いた……とても、こんな仕事に似つかわしくないのに、(人助け?とても、そんな人間には見えない)過去に何か有ったのか?

 俺が頭の中で目まぐるしく考えている間。二人で、話し合ったのであろう。玲児が俺に向き合い、オッケ―サインを出した。


「じゃ、明後日の夜八時に俺の事務所へ来てくれるか?」

「分かったわ。じゃあね、シュン。」

 おもいっきり、営業スマイルをしながら玲児と真琴は帰って行った。

 ハア〜〜疲れた。三日分仕事をしたよりも。
 取り合えず明後日までは暇だ。

 俺は、マスターを呼んで、ケーキセットを注文した……





[前頁][次頁]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!