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運び屋 青木瞬介の日常


 玲児がトイレに駆け込んだ後、真琴と俺の間には寒い空気が漂う……

「真琴…くん、だっけ?きみは、玲児のナニ?」

 俺は、黙って居る事が出来ないタチだから、つい聞いてしまった。だって、気になるじゃないか……
 すると、真琴はニヤリと俺を見やり、言ってきた。

「気になる? オレ達のカ・ン・ケ・イ ……」

 イヤに、色気を出して云うものだから、危うく鼻血が出そうになった。

(ヤベぇ〜〜コイツ色っぺえょ〜〜!! )

「ハイ、お待ちど―さん。いつものヤツね。」

 マスターがドン、と俺のオーダーした物を置いた。…特大のチョコパフェを…暫しの沈黙……

 それを、破ったのは、真琴の笑いこけた声だった。

「プッ、…男のクセに、ヒッ、チョコ…ぱっ…ひっ、…ふぇ、…ヒヒッ、オカシ――」


 顔を真っ赤にして、笑いころげる真琴を見てるうちに、自然と笑みがこぼれて来た。
 (コイツ、こんな顔も出来るんだ…可愛いな。)
「シュン、お前を殺す!ワタシと云うものが有りながら……」

 目を上げると、玲児がもの凄い形相して、仁王立ちしている。

 おい、おい、いつからお前は俺の女になった?冗談じゃないぜ、確かに玲児は綺麗だけどさぁ。
俺の好みじゃあねえ。ヤツパ、守ってやりたくなる様な性格じゃないとな。

「まあ、座って話そうぜ。そんなオッカナイ事言ったら、綺麗な顔が台無しだぞ。」

 些か、わざとらしい台詞に玲児は食い付いてきて、頬を染めながら俺の隣に座って来た。





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あきゅろす。
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