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運び屋 青木瞬介の日常


 俺は、痛む足を擦りながら玲児に言った。

「幾ら何でも、やりすぎじゃないか? イテェったらありゃしねぇ」

 玲児は、微笑みながら俺に言う。

「お前が真琴に色目を使うからイケないんだろ」

 はあ……コイツは、笑いながら人をいたぶるサドなんだよなぁ〜ついていけねぇぜ、ホント。
 それにしても、何処で見付けて来たんだ? こんな可愛い子ーー
 また、見とれていたら今度は、張り手をお見舞いされた。
『バッチン!』

 クッソ――!!
 もう、怒ったぞ! 俺だって、堪忍袋があるんだからな! って、何でお前が泣くんだよ? え?

 玲児は泣いていた。その隣で真琴は、俺を睨み付けている。

「アンタ……レイを泣かして! 許さないからな!」

「おい! そりゃ無いだろ? えっ、もしかしてお前は……おとこか?」

 顔だけ見てたら女だが、声を聞けば紛れもない男の声。

「当たり前だ、オレは立派な男だ!」

 クッソ――! 騙しやがったな。どっから見たって、女にしか見えないぞ!

 と思ったが、面倒臭くなって、玲児をなだめる事にした。

「悪かった。機嫌直して仕事の話しをしょうぜ」

「ホント? シュンは真琴の事好きにならない?」

 涙で、グチョグチョになった顔を上げ俺に迫って来る玲児。

 俺はちょっと引いたが、構わず玲児は抱きついてきやがった! だが、真琴がじっと見ていたから、引きはがさなかった。

「ちょ、チョッと玲児。みんな見てるぜ。化粧が……」

 その言葉に玲児は正気に戻りトイレへと、駆け込んでいった。




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あきゅろす。
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