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運び屋 青木瞬介の日常


「赤月、依頼の内容は?運ぶ物は何だ?」

 俺は、お仕事モードに切り替え、煙草に火を着けアイツに向かって煙を吐く。

 赤月は、嫌な顔をしながらも話し出した。

「青木、今回の運ぶ物は大物だぞ。家一軒だ……」

 俺は、加えていた煙草をポトリと落とし叫んだ!

「何だって? そりゃ俺の仕事じゃねえ。オヤジに頼め!」


 「嘘だ……」

 赤月は、いかにも面白そうに、ククッと笑った。

 俺は、赤月が楽しく笑ってるなら、それも良いと思いニヤリとした。


「まあ、家一軒まではいかないが中身はそっくり運ぶと思う」


 何だ、夜逃げか…つまらん。
赤月からの仕事だからもっと刺激のある物だと思ったのに……


「一人じゃ厳しいな、知り合いに応援を頼んでいいか?」


 赤月は良いと言ったが俺は、もっといい事を思い付いた。


「つまらん仕事を押し付けて。報酬は半分でいいから、始くんを貸せ」


 始くんはそれを聞いて赤くなったり、青くなったりした。

 まるで、信号だ……


「良いだろう…だけど、襲ったりしたら、ここには二度と入れないからな」

 うっ、先手必勝だな。良く分かってらっしゃる。


「オッケー、分かった。じゃ商談成立だな」


 俺は手を出し、握手を求めた。赤月が握って来た時、おもいっきり淫らな事を考えてやった。


「青木ぃ―――!!」

 ああ、楽しい仕事に成りそうだーー




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あきゅろす。
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