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アサシンの夜明け
復讐G

 オレは諦めていた。実際、神に祈りを捧げてさえいた。
 オレが逝った後のゼンの苦しみが、ホンの少しでも軽くなります様にと・・・

 だけど、ゼンの押し殺した怒りの声を聴いた時、現実に引き戻どされた。

「ゼン……どうして? 」

「勝手に死ぬんじゃねぇ! レイ。諦めたら俺がお前を殺す……」


 目を開けたら、ゼンが奴の首
を撥ねた後、オレに向かってきていきなり横っ面を張り倒した。
 口の中を切り血がツッーと流れる。血に染まった刀の切っ先を首に押し当て静かに云った。


「諦めるのは赦さない。レイ、何故、俺を置いて逝こうとする?」

 アイツ―ゼンの苦痛に歪んだ顔を見て、何故オレは苦しめてばかりいるのだろうと哀しくなる。
 だから、ゼンにケリをつけて貰いたくて言った。


「ゼン……殺っても良いよ 」


アンタに殺されるなら本望だ……


 刀の刃を掴む――が、痛みも血さえ出ない。不思議がるオレにゼンが言った。

「俺の刀は俺が斬りたいと思ったものしが斬れない……」


 オレはまだ間に合うのか? あの腕に飛込んでも赦されるのだろうか?

 お互いに見つめ逢っていた。
行動を起こしたのはオレ、ゼンに抱き付いて真実を伝える。




「ゼン……オレは……」





06 5.13



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あきゅろす。
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