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アサシンの夜明け
復讐A

「俺のモノになれ……」

 男はいった……オレを抱きながら……オレは決して声を出すまいと唇を噛み締め、口内の血を味わう……

 段々と意識が遠のいて行く中で…ただ一人の名を呼ぶ……忘れられないアイツの名を・・・



********

 あの後……耐えがたい時間のあと殺されると思っていた。

 でも、殺されずに……こうやって何度でもやって来ては、オレを抱き所有したがる。


「何で? オレはそんなに、ヨカッタの? 」

挑発する様に喋笑して誘う。
男をオレの虜にする為に――
生き延びる為に・・・


「良いよ……だけど、お願いが有るんだけど……」

 男の耳元で囁くように云う。


「オレを売った奴はドコ? 」

奴をオレにコロさせて……
そしたらオレは、アンタのモノになるよ……








 拳銃を放り投げ、オレは部屋から出た。

「お前の名は?――」

 男―ターゲットが外で待っていて、聞いた。


 ――「レイジ……」――

 名前を告げると男はオレの唇を塞ぎ俺のモノだと云う……


「分かってるよ……」



 何故名前を問われて、名乗ったのか――どうせ、抹殺する相手なのに……





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あきゅろす。
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