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僕の瞳に映るあなた


 僕が怒っていたら、涼が心配そうな顔をするから仕方なく笑うと、涼も笑顔を返してくれた。

 それだけで僕の心臓は爆発しそう。
 何で僕達は、姉弟なんだろう。
 神様は、意地悪だ――

 学校に着いて、僕達は教室に入った。
 二人とも同じクラスだ。
 席は離れているけど、いまは涼の顔を見るのが辛い。
 席に着いた僕に、前の席に座っている片桐が話し掛けて来た。

「竜、今日もお前のねえちゃん絶好調に綺麗だな。いつも一緒に居られて羨ましいぜ!」

 いつもだったら、笑って受け流していたけど、今日の僕はとてもそんな気分じゃなかった。

(なに言ってんだ? 羨ましいだって!? お前こそ僕は羨ましい。他人なんだから、好きになっても良いんだから)

「おい、冗談だよ。そんなに怖い顔するなよ〜」

 僕は相当顔に出てたらしい。
 どうしたんだ? いつものポーカーフェイスが今日は出来ない。


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あきゅろす。
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