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僕の瞳に映るあなた


 それは禁じられた愛

「涼! お前は、また稽古をさぼったね!」

 平手打ちを受けた頬を、赤く染めながら。

「ごめん……なさい。おばあさま」

 涼はポロポロと涙をこぼした。

「お前は、一体何様のつもりなんだ!」

 なおも頬を叩かれ。

「ごめんなさい! ごめんなさい!」

 泣きながら、畳におでこを擦り付けるている涼を見かねて。

「おばあさま! 涼を許してあげて!」

 竜が祖母と涼の間に、割って入った。

「竜や。お前がそう言うのなら……」

 涼の時とは違い、猫なで声で、竜に目を細める祖母。

「さあ、涼。行こう!」

 まだ、泣きじゃくってる涼の手を引き、竜は部屋を出た。

「大丈夫? 涼」

 心配そうに覗き込む竜に、涼は笑おうとしたが、顔を苦しそうに歪めただけだった。

「何で、おばあさまは、涼に辛く当たるんだよ!」

 竜は、顔を真っ赤にしながら怒っている。

 涼には、その理由が痛い程わかっていた――


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