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僕の痛みを君は知らない
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 おれたちは、疲れた身体を寄せあって深い眠りについた。
 汗やらなにやらで、本当はシャワーでも浴びなければとても眠れるような状態ではなかったけど、もう、そんなコトはどうでもいいと思えるほど心も身体も充実していて、睡魔に呑み込まれていた。
 規則正しく繰り返す鼓動がおれを包んで、暖かい体温に安心感を覚える。
 眠っている無意識の時でさえ、おれを守るように抱きしめる彼の在り方が嬉しくて。照れ臭くて、なんだか切ない。
 ずっと、貴方を愛せればいい。
 これからのおれの歴史が貴方でいっぱいになればいいのに。
 おれは貴方に出会って生まれ変わったようだ。
 ありがとう黒木さん。
 貴方に逢えてよかった。
 この夜のことを、おれは絶対に忘れない。




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