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Novel

「刑事・・?」

聞き間違いじゃなかろうか。
いや、確かに刑事なら確かに死体の隠し方にも詳しいかもしれない。
・・・でも。

「刑事さんの知り合いなんているんですか?」

「いますよ、一人だけね」

「へぇ〜・・スゴい。
でもわざわざ刑事さんの手を煩わせるのも・・」

あまり刑事と関わり合いになりたくないと思った。

水屋は、やっぱり私を見つめていた。
別にドキドキはしなかった。
その瞳に非難めいた色があるのに、私は気づいていたからだ。

「・・水屋くん?」

「井上さん・・僕が刑事を紹介しようとしたのは何でだと思います?」

「え?」

「自首しましょう。
僕が向こうに話を付けてあげますから」

「・・水屋くん、何を・・」

「自首の方が罪は軽くなりますから」

「何を言ってるの!?」

私は立ち上がって叫んだ。
それでも水屋は少しも驚いた様子を見せなかった。

「落ち着いてください井上さん」

「あ、あなたは何を・・」

「落ち着いて・・座って下さい」

私は言われて通り、また席に着いた。

「こんな朝早くから押しかけて、死体を上手く隠すトリックのものを教えて欲しいなんて言われたら、誰だって疑いますよ」

水屋はそう言い、大儀そうに息を吐いた。
なんだか無性に腹が立つ仕草だった。

「井上さん、昨夜あなたは家に来た客人を殺してしまったんですね。
それで、その死体の処理に困っている」

「どうしてそれを・・」

ハッとして、思わず言ってしまった。
しかし水屋は特に気にする様子も無かった。




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あきゅろす。
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