幽霊屋敷に出るおばけ
おかあさんか
「和澄、起きぬか。」
ゆさゆさ。
ベッドで眠る俺を起こすのはひとりの子供。
長い白い髪を低い位置で結んでいるが、どうやら男らしい。
「がっこうにちこくしてしまうぞ?」
「…起きてらぁ」
そいつの名前は藍牙咲響鬼。
どうやら霊感が強いらしい俺に取り付いた幽霊だ。
「和澄。朝ごはんは食べぬのか?」
「腹減ってねー」
「いかんぞ。1日の始まりは朝食を食べて決まるんじゃ」
…お前は俺の母さんか。
結局俺はそれほど空いてない胃の中にご飯を詰め込み、牛乳を飲んで家を出た。
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