幽霊屋敷に出るおばけ こども 「こ、子供…?」 薄暗かった部屋に明かりが灯り、そこにいた人物の姿が見えた。 そこにいたのは白いワンピースを着た髪の長い女… ではなく。 「よくぞ来たな。人間、歓迎するぞ?」 まだ年端もいかない小さな子供だった。 その姿に俺だけでなく走も茜も驚いているように見える。 「えっと…迷子?」 走が発したその言葉に、子供がピシッと固まった。 やばい。 反射的に俺と茜は走から離れた。 辺りにはヒンヤリとした風が流れている。 「どうしたのかなぁ?子供がこんな遅くに出歩いちゃダメだぞ?」 ニコニコしながら走は言葉を続ける。 プチっと 嫌な音が響いた。 → [次へ#] [戻る] |