[携帯モード] [URL送信]

青空に手は




運転席に土方が座り、助手席に沖田が座る。
後部座席には猿轡をかまされ、手錠をかけられている宇宙が横たわっていた。



「しかし驚きましたねぃ。本当に餓鬼だったなんて」

宇宙を見ながら沖田がしみじみとそう答えた。
実際その顔は幼く、少し汚れてはいるが整っていることが伺えた。


「餓鬼だからって油断すんなよ」

それをミラー越しに見た土方が煙草をふかしながらそう言う。



「…分かってまさあ」















「トシ!総悟!ついに奴を捉えたってのは本当か?!」


真選組屯所についた瞬間、今回は幕府関係の用事で来れなかった近藤が姿を現した。



「近藤さん…ああ、総悟が一手交えたがな」

親指を沖田の方へ向け、舌打ちをする。

沖田の肩には宇宙がぶら下がっており、その目はすでに開いていた。


「…そうか。とりあえず話を聞こう。」


近藤はそういい、沖田と土方、宇宙を部屋へと連れて行った。


[次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!